Mozart 交響曲第35番(ベルリン・フィル1951年)
第41番(シュターツカペレ・ドレスデン1942年)〜カール・ベーム


XXL(DOCUMENTS)220823-303 10枚組 2,490円で購入したウチの1枚 Mozart

交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」

ベルリン・フィル(1951年)

交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」

シュターツカペレ・ドレスデン(1942年)

セレナード第13番ト長調K.525「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」(1943年)
歌劇「後宮からの逃走」序曲K.384(1939年)
歌劇「フィガロの結婚」序曲K.492(1939年)

ウィーン・フィルハーモニー

カール・ベーム

XXL(DOCUMENTS)220823-303 10枚組 2,490円で購入したウチの1枚

 数年前、”オトナ買い”した一連の歴史的録音のボックス・セットです。毎度の話題だけれど、一度は聴いたのか、放置してあったのかさえ記憶がないのは、音楽に対する敬虔なる精神の荒廃であります。(同シリーズで一枚更新しあるから、まったくムダであったとは言えない)ワタシとこの類の音楽(”クラシック音楽”〜この区分に意味はないと思いますが)との出会いのひとつが、Mozart 交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」〜カール・ベーム/ベルリン・フィル(1959年)であったことは少年だったワタシの記憶にも鮮明!17cmLP(若い人は見たこともないだろうなぁ、きっと)でした。

 そりゃ一生懸命、なんどもなんども聴いたものですよ。音楽に一番大切なのは、お金でも知識でもなくて、無垢なる精神と集中力なんでしょう。あの感動は懐かしい想い出としか蘇らない。せめて手許の貴重なる音源をしっかり楽しみましょう。ステレオ録音のわずか8年前の記録は、音質も良好だし、表現的にもあまり変化はないでしょうか。

 細部まで神経質に描き込んで、几帳面かつ歯切れの良いアンサンブル。流したり、崩したり、遊んだり、揺れたり・・・そんなことは皆無の潔癖表現であって、その辺りが意外と日本女性に支持があるらしい・・・との情報もありました(世代不明ながら)。ワタシはこれが刷り込みだから(1959年録音)、まったく違和感はないんです。基準であります。楽しかった少年時代の記憶が蘇るばかり。

 これが「ジュピター」になると、オケも異なるし、ベーム48歳気力体力充実の中年であって、燃えるような勢いがありましたね。戦前太古録音として上々の水準でして、やや金属的っぽいが、音楽を楽しむのに何らの支障もなし。旋律を煽ったり、走ったり、揺れたり、フレージングの清潔さはそのままにライヴのような熱気が伝わります。つまり、若々しい雄弁が発露される、ということであります。

 後年の録音(1955/1961/1976年)どれとも様子が異なって、貴重なる録音です。ドレスデンのオケ(当時はザクセンじゃないのか?)は、艶やかでまったく優秀。

 1943年の「アイネ・ク」って、オーストリア放送協会音源(ORFEOでCD化されたことがある)と同じものでしょうか。COCERTROYALE(206238-360)収録の音源には録音年クレジットがないけれど、いずれ怪しげ似たものレーベルとして同一じゃないか、と類推しております。音質は想像よりずっとマシでして、ウィーン・フィルの優雅な弦の味わいはちゃんと聴き取り可能。(「ジュピター」が終わって切れ目なしでいきなり始まるのには少々違和感有・・・音質も違うし。だけれど、ベームの責任じゃない)

 演奏は「几帳面かつ歯切れの良いアンサンブル」方向に、ウィーン・フィルの優しさが色を添える、といった素敵なものでした。終楽章では、ちょっと立ち止まって振り返る・・・的名残惜しさも登場しました。

 序曲はもっと旧くて、少々音質的に落ちるが、これも”マシな音”であります。賑々しい「後宮」は躍動して元気一杯。「フィガロ」は速めのテンポで、アンサンブルが少々乱れ勝ちなくらい疾走感が存在して、もしかして全曲ライヴの一部なのかも知れません。Mozart の命というか、ラストにこんな音源を持ってくるCDって素敵じゃないですか。 

(2006年8月25日)


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written by wabisuke hayashi