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MDそしてCDR
カセット・テープのダンボールをひっくり返していたら、歌劇「カルメン」が出てきました。これがケッサク。以下、こんな感じなんです。
前奏曲〜オッテルロー/ハーグ・レジデンティ管弦楽団
衛兵の交代〜ビーチャム/フランス国立放送管弦楽団
ハバネラ〜同上/アンヘレス
「なんという態度だろう」「母の便りを聞かせてよ」〜モナコ/マスレンニコーヴァ/メリク・パシャイエフ/ボリショイ歌劇場管
アルカラの竜騎兵〜ワルベルク/フィルハーモニア管
ジプシーの歌〜アンヘレス/ビーチャム/フランス国立放送管弦楽団
闘牛士の歌〜ギャウロフ/ダウンズ/ロンドン交響楽団
花の歌〜モナコ/メリク・パシャイエフ/ボリショイ歌劇場管
「いいえ、愛してはいないわ」〜モナコ/アルヒポーヴァ/メリク・パシャイエフ/ボリショイ歌劇場管
間奏曲〜ワルベルク/フィルハーモニア管
(ファランドール)(メヌエット)ワルベルク/フィルハーモニア管
カルタの歌〜アンヘレス/ビーチャム/フランス国立放送管弦楽団
「なんの恐れることがありましょう」〜マスレンニコーヴァ/メリク・パシャイエフ/ボリショイ歌劇場管
「オレはエスカーミリョだ」〜インチナン/メリク・パシャイエフ/ボリショイ歌劇場管
ミカエラとドン・ホセの二重唱〜モナコ/マスレンニコーヴァ/メリク・パシャイエフ/ボリショイ歌劇場管
アラゴネーズ〜オッテルロー/ハーグ・レジデンティ管弦楽団
第4幕全曲〜モナコ/アルヒポーヴァ/メリク・パシャイエフ/ボリショイ歌劇場管
間奏曲〜オッテルロー/ハーグ・レジデンティ管弦楽団・・・これ、なんだかわかりますか。思い出したけど、むかしビーチャム/アンヘレス(エンジェル)、モナコ/ボリショイ歌劇場(コロムビア1000シリーズ)のLP抜粋盤を持っていたんですね。当時(1980年代と思う)は貧しくて、全曲盤を買うお金もなかったし、モナコ盤は当然モナコの出番ばかり集めた特殊な選曲だったので、この2枚を取り出して「できるだけ全曲版」を作ろうとした結果でした。(嗚呼、ビンボー臭い)
ところどころオッテルローやワルベルクを混ぜ込むという、手の込んだ作業でした。ギャウロフの堂々たる「闘牛士の歌」も1曲紛れ込んでいるのが不思議。これが久々に聴くと、もう涙モンで、凄い。音質(モナコのはエア・チェックをLP化?)も、もちろん演奏もバラバラ。でも、アンヘレスの可憐なカルメンが登場した後に、モナコの壮絶・劇的な歌が聴けるなんて最高。渋いオッテルローとかワルベルクの管弦楽曲も、想像以上に立派でなんか興奮しちゃいます。
で、さらに驚いたのが、このカセットは学生時代(1970年代)に買った「FUJI RANGE2 C90」。おお、風雪に耐えよくもまぁ2000年まで生きていてくれものよ。おそらく軽く30回は再録音したテープですね。もうレーベルの紙(昔は紙でした)もハゲかけていて、その労苦がしのばれる・・・・・。
リビングに置いてあるCDラジカセで聴いたのですが、このラジカセが貴重。15歳の息子が赤ちゃん時代に使っていたWラジカセがかつて存在しました。息子がいたずらで壊してしまって買い換えたもの。おそらく10年選手。クラウン(株)の中国製。10,000円。(当時は激安)カセットはシングルですが、CDプレーヤーもいまだに健在で、東側の窓際で結露にまみれながらも絶対故障せず。
「いい加減に新しいのもほしいな」と、電気屋に行ってみて驚きましたね。ウワサには聞いていましたが、もう時代はMDなんですね。MDの付いていないラジカセは投げ売り状態で、10,000円でおつりがくる。カセットよりMDのほうが音質も良さそうだし、デジタルですからね、編集が便利そう。上記「カルメン(できるだけ)全曲版」は、CD時代ではMDでピッタリ。あと10年早く普及してくれれば、FMエア・チェックをやめなかったかも。
カセットは400本くらい生き残っていて(最盛期は1000本以上あったはず)、貴重な掘り出し物はゴロゴロしています。(ダンボールの中で眠っている)これをMDでデジタル・データ化しようか、と検討中です。カセットは車の中に置いて、ダメにしたものもあるし、これから残していくのならそろそろ限界かなと感じ始めました。
別な話ですが、よく似た状況にあるのが写真。子どもの小さい頃の写真は人生の宝だと思うし、ぜひ息子が一人立ちするときは持たせたいもの。でも、手元にも置いておきたいし、かといってネガなんてどこに行ったかもわからない。で、このたびカラー・スキャナーを買いました。個人で使うので、そんなに良いものでなくてOK、USB接続で7000円台。安くなりました。これで、写真をバンバン取り込んじゃって楽しいもの。女房はPCの壁紙に息子の小さい頃の写真をセットしてご満悦。
HDは幸いまだ余裕があるけれど、まちがって消さないようにCDRで保存しないとなぁ、と考え始めています。内蔵タイプでソフト付き20,000円でおつりがくる・・・と、ここまでくると「そうか、カセット→MDでデジタル・データ化→CDRでCDに焼いちゃう」という連想は即。
媒体は音楽の本質ではあり得ないが、気軽にいつでも音楽が聴けるようになったのは録音技術のおかげでしょう。王侯貴族のおかかえ管弦楽団でも、夜中にわかに「あの音楽が聴きたい」なんてワガママは許されませんでした。もう、ワタシなんてワガママしほうだい。
MDプレーヤーとCDR。これからいろいろ選ぶ楽しみが増えました。財源確保して、いろいろと導入計画を工夫します。その辺りに詳しい方、ご指導下さい。
【♪ KechiKechi Classics ♪】
●愉しく、とことん味わって音楽を●
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