いつものオーディオに、パソコンからデータを飛ばして音楽を拝聴すること


 「自主CDの完成度」という駄文を認(したた)めたのが2012年3月、わずか半年前であります。いろいろと経緯があって本日ラトックシステム USB Wireless Audio Adapter REX-Link2S到着。世間ではもう当たり前の常識なのかも知れぬけれど、My MusicLifeにとっては革命でした。到着後数分、パソコンの主音源を件(くだん)の機器に設定したら、もういつもの、馴染みのオーディオセットから音楽が流れました。もとよりオーディオ音質云々は門外漢の徒、無事ちゃんと電波さえ飛んで下されば文句ないんです。

 結論。日常聴きになんらの問題なし。完全実用水準、設定も簡便平易そのもの。

 多くの音源をデータ入手できるようになり、それはiPod(この導入も2012年初頭という時代遅れオヤジ)拝聴できるけれど、イヤホンと(いくら安物とはいえ)部屋に響かせるコンポとでは各々印象一変、そのために自主CD化は必須だったんです。そろそろ「iPod差し込むオーディオ」別途購(あがな)うべきか、と考えぬでもない・・・これも世間では多数派、常識なのでしょう。小学生、10歳の頃より音楽に(ジャンル問わず)馴染み幾春秋、とうとう人生の黄昏臨む草臥れ中年に至って物欲減少気味の今日この頃、先日の「音楽日誌」にて以下のような記述をいたしました。  

千度同じ話題にてCDの件、というか音楽生活の件、いろいろと考えております。ここ6年で在庫は半分にした(正確な数量はカウントしたことはない)けれど、まだまだひとりの人間が人生残された時間で拝聴するには(どうひっくり返っても)多すぎ。過剰在庫。ここ数年、ネットからの音源→自主CDも増えました。課題はネット・オ−ディオなのでしょう。

書籍は数度の転居を経験し、その重さ+物量に閉口、BOOK・OFFでの定期的処分は慣例となりました(ここ数年、購入も@105ばかり)。本棚にはほんまに手元に置いておきたいもののみ、それも時に見直して処分しております。あとは、どこでブック・リーダーに軸足を遷すか、ということですよ。毎朝、新聞を隅々迄熟読するのは楽しみだけれど、そんなに遠くないうちに電子版に至るでしょう。(早朝配達する人も減るでしょうし、古新聞処理もたいへん)CDという媒体は先が見えていて、ぼちぼち出現から30年、よう保ったほうだと思いますよ。パソコン→オーディオ機器に音源データを飛ばす仕組みは壱万円ほど?NMLは月2,000円弱。これで聴き放題、部屋に大きな棚満載にCDを埋めてご満悦(半分もちゃんと聴けていない)なんという時代ではないでしょ。所有するといった概念そのものが、時代とともに変遷いたしました。

 ポイントは太字、”所有するといった概念そのものが、時代とともに変遷いたしました”。現状、事実厳然としてCD+自主CDたっぷり棚中に存在しているので、My MusicLife全部、即まるごとNMLに遷すつもりはありません。もちろん、NMLには横綱メジャーレーベルが参加していない、といったこともあります。しかし、今回のWireless Audio導入にてその準備、前提はできあがりました。形あるもの→データへの概念変更を迫られております。

 なんせ旧態とした世代故、CDで聴く時(=部屋のオーディオ)とデータでパソコンから流れる印象は全然違うんです。(パソコンのオーディオ設定が安物だし)それがWireless Audio導入にて、完全に同じものとなりました。HD内のデータ(ネット上でも良いけれど)音源は、そのまま日常愛用のオーディオ機器から流れます。思わぬ余録もありましたよ。【♪ KechiKechi Classics ♪】みたいなサイトを十数年継続していると、貴重なるDVD音源をいただくことも稀にあるんです。ところがワタシは画像付き音源が苦手〜なのは、テレビのオーディオが貧弱なため、パソコンだって同様でした。ところが!今回のWireless Audio導入はそれを解決いたしました。

 パソコンで再生すれば、音はオーディオに飛ぶんですよ。時々ディスプレイを確認すれば、演奏者の姿も見られる、というスタイル。NML導入ともかく、パブリック・ドメイン音源だったら「Blue Sky Label」のストリーミングでも充分でしょう。

 数年に渡ったMy「自主CD」時代も終わり、というか、世間のCD時代が終わりつつある流れと感じます。Wireless Audio、通常CD再生は切り替えスイッチ(息子が小さい時にゲーム機切り替えに入手したもの)にて両者問題なく活用できております。新しい時代が始まったのではなく、ようやく時代に追いつきつつあるのか。ほんの小さな機器(Wireless Audio)が日常生活を変えてしまいました。

(2012年11月10日)


【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
▲To Top Page.▲
written by wabisuke hayashi