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人様のことなど、よけいなお世話だけれど・・・


 サイトなど自分の好きなように、自由に作れば良いんです。そう思います。だから、これはワタシの勝手な言い種、ま、愚痴みたいなものと思ってください。例の如しで具体例はワタシのサイトしか挙げられないので、わかりにくいと思います。すみません。

1) 音楽評の基本姿勢について

 某素敵な作品がありまして、恥ずかしながらワタシは初めて聴く機会を得、ずいぶんと感動しました。良い音楽と出会った、世評ではどんなんだろう、とネット検索を掛けてみました。お勉強です。すると、この作品ばかり、おそらく市販されているCD+されていない自家製CDも含めた詳細なデータと短評が載っていて、さすが、その道の人は極めていらっしゃる、とずいぶん感心しました。

 ところがね、その「短評」に違和感がある。やたらとケチ付けているんです。いえいえ、ワタシもケチ付けますよ、よく。でもね、その曲に対して、ここまで執着されてCD収集されているわけでしょ?「自分のイメージと違うな」というのは理解できるけど、なんか作品に対して愛情を感じない。読んだ結果、ああ自分も聴いてみよう、とは思わない。

 じつはワタシが買ったCDも掲載されているが、かなりクソミソ〜ノーテンキな雰囲気がたまらない、とか〜に書いてガックリきました。おそらく数十種類聴いてきて、ワタシの聴いたCDは「ノーテンキ」方面なのかも知れません。録音の水準にもクレームを付けておりました。ま、ワタシのいい加減な耳だから自信ないけど、初耳でもおおっ!と思うほど素敵な作品だし、充実した演奏だし、ましてや録音に問題あるとはどうしても思えない。

 サイト上の音楽論評には、時に「自分のアイデンティティを誇示する」ことばかり目に付くことがあります。古今東西、評価の定まった名曲を理解できないのは、おそらく自らの理解不足に違いありません。売れっ子指揮者や演奏家の録音が気にくわないのは、自分との相性問題でしょ。音楽は楽しむために聴いている・・・その基本姿勢がズレていくと違和感が出るんだろうと思います。自戒も込めて。おそらく、これは文章表現上の技術的問題ではない、と思います。

2) 人様の掲示板で第三者の批判(誹謗)をしちゃいけないよ

 ウチのBBSにはそんな人はいませんね。でも、(あんまりほかの方のサイトは見ないが)時に、そんなのを見ると(自分に関係なくても)遣る瀬なく、切なくなります。文句あったら、自分でサイト作って、自分のところで好きにやったら良いんです。それは自己責任だし。でもさ、管理人さんがやさしいことをいいことに、ジワジワ書き続けている人がいるんだよね。

 そういう人って、たいてい書き込みの連関性とか、人様のご意見に反応してそれを発展させたり、ちょっと建設的な異論を出してみたり、って、できないわけね。もう、自分勝手に書き込んでいるだけ。で、ココロある人が、その書き込みにちょっと反応してあげると、ますます増長してまるで自分のサイトみたいに、また書き込みが延々と続く・・・そういう人とは絶対にお友達になりたくない。

3) なにがなんやらわからない、という話題

 「サイトなど自分の好きなように、自由に作れば」・・・その通り。BBSだって、身内で盛り上がっているのも自由。誰にも迷惑掛けるわけじゃなし。でもサイトを開いている以上、読者を期待しているわけでしょ。某サイトで某話題が出ていて、サイト管理者はその話題に従って行動を起こし、でも、なぜそこに行ったのか、が一読者にはまったくわからない。ま、2,000〜壱万ヒットくらいで更新が止まっているようなサイトならともかく、それなりに歴史と読者が付いているサイトなら、もう少しご配慮を・・・

 ま、サイトに書けることと書けないことはありますけど。こういうのって「タコ壺」症候群の初期症状だな。


 で、結論的にぜひご自分でサイトを開いていただきたい。いちおう公(おおやけ)に自分の考え、文書、表現を表出するということは、自分を客観的に見直すことなんです。そして継続しましょ。どこかで読んだネタだけれど「サイトの平均寿命は七ヶ月」だと。ワタシのサイトを見ていただいて、事前相談有り無しいろいろパターンで新しいサイトが日々生まれます。(こんなくらいならワシでも!みたいな感じかな?)素晴らしい。

 ちゃんと立派に継続されているサイトもたくさんありますよ。でも「サイトの平均寿命は七ヶ月」理論はほとんど当たっていて、たいてい途中で消えてます。「サイトなど自分の好きなように、自由に」って、結局そんなことで開き直っていると更新もされず、消えていくんです。ネタが切れるんです。自分で「言うべきことがない」という自覚に行き当たる。これは寂しいな。自分の主張と個性と、世間様との折り合いを付けていかないと継続できないもんです。(2004年4月17日)


 

【♪ KechiKechi Classics ♪】

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written by wabisuke hayashi