Beethoven 交響曲第5/4番(フェレンチーク/ハンガリー・フィルハーモニー)


Beethoven

交響曲第5番ハ短調 作品67
交響曲第4番 変ロ長調 作品60

フェレンチーク/ハンガリー・フィルハーモニー

LASERLIGHT GES-20001  中古で166円で購入

 馴染みのBeeやんとは、久々のご対面。この人しつこいしね、少々うるさいんで、あまりお会いしたくない感じ。それでも音楽が鳴り出すともうダメ。逃げられない。

 このCD、廉価盤道を志す者にとっては避けて通れない由緒正しいもの。1990年頃から、相当の安値で出回っていました。LASERLIGHTは、その後ケーゲルの全集を出したので、現役ではないかも知れませんが、まだまだあちこちで見かけます。ホームセンターのカゴなんかが狙い目。ワタシのはMade In Japanで「税込み定価\1,500」との表示。(定価通り買った人、後悔して下さい)

 じつはこれ、カラヤン/ベルリン・フィルの「ほぼ全集」(最初の録音。当然海賊盤)と同時に買ったもので、一緒に聴くとハンガリー・フィルはかなり分が悪い。オケの鳴り、洗練、奥行き、カラヤンの芝居の上手さ、等々比べものにならない。技術的にも落ちます。

 録音は1960〜70年台くらいでしょうか、ま、それなりの水準です。(良いほうではない)このCDと第3/8番が手に入りました。それでも、聴いていて手応えは相当に有。全集揃えたいが、価格次第でしょう。

 第5番は、オーソドックスで正攻法、じつに良い演奏と思います。オケはどこといって取り柄のあるものではないし、響きもやや濁る。でも、ひ弱さを感じさせません。インパクト充分。誠実で、やや乾いて薄い音色は日本のオケを連想させます。テンポはどこをとっても適正、全体として木訥で飾らない表現、力強くスケールもある。(個人的には繰り返しがないのは残念)

 鳴らないオケを、フェレンチークが叱咤激励しているのが見えるようで、テンションの高さが持続します。こういう演奏は、逆に名曲の真価を明快にわかりやすく表現していると思います。これぞ正しいBeethoven 。あるべき姿。いかにも「苦難を越えて」みたいな雰囲気横溢。

 第4番は、冒頭のアダージョのしっかりとした足取りが良い感じ。静かな弦と、明快な木管が絡み合って、やがて本編が始まりますがオケの響きは薄い。でも、一生懸命さが取り柄で、弾き崩しや流したところがないのが救い。弦は濁ります。美しくないオケ。

 第2楽章は、ピッチの悪さが少々気になる。スケルツォの元気の良さとノリは、さすが巨匠フェレンチークの力量。終楽章は、わざと急がずに始めて、アクセントは明快。じょじょに熱を帯びてきて、器用ではないが、この曲の持つ明るい味わいは充分表現されます。やはり全体としてテンポ設定が適切で、納得。

 録音のせいかも知れませんが、洗練されない響きでは、やや聴き疲れするかも。でも、カラヤンの全集を買うんだったら(正規輸入盤が安く出ている)こちらをお勧めします。子供時代、本で読んだ「苦悩のBeethoven 」そのままが味わえます。こう言っちゃなんだけど、「ヨーロッパの田舎の音」とはこんな感じか。(行ったことはないので想像の世界。2000年10月6日更新)


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written by wabisuke hayashi