●To CLASSIC ちょろ聴き
CLASSIC ちょろ聴き(2)
Mahler 交響曲第1・3・4番
コンドラシン/モスクワ・フィル(1961−75録音)これ、なんとか安く出ないでしょうか。ロシア風の骨太さも脂ぎった情熱も、粗野な大迫力もあるが、コンドラシンはエキセントリックではない。近年見られない不気味な入れ込みもあって、完成度の高い、個性的な演奏に圧倒されるばかり。ロシア語版とドイツ語版併録も興味深い。ロジェストヴェンスキーの「組曲」も収録。(2001年11月28日)
Orff Trionfi(3部作)
ケーゲル/ラプチヒ放送交響楽団(1971−75録音)「カルミナ」は旧録音のほうが衝撃が強い。でも、あとの2曲はこれしかないし、だいたいフツウ滅多に聴けないでしょ?猥雑な感じとは少々違うが、人間の根源的なエネルギーはやはりここにあって、聴き応えがある曲。晩年のケーゲルはやや弱ってきたのかな?彼ならば、もっと・・・・という期待も有。(2001年11月24日)
Sibelius 交響曲第2番ニ長調(1979年録音)/フィンランディア/「カレリア」
アシュケナージ/フィルハーモニア管弦楽団よく歌っているし、力演でしょう。でも(ファンの方には申し訳ないが)演奏に品がない。彼が指揮を始めた初期の頃だし、まだ慣れていなかったのかな?たくさん聴いていないが、底流にロシアがあるようで、この曲にはやや違和感を感じました。(2001年11月10日)
Mahler 交響曲第5番 嬰ハ短調(1990年録音)
マッケラス/ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニースケールもあって、緻密な演奏。マッケラスの演奏に悪いものなどあるはずもない。オーケストラのアンサンブルも悪くない。美しい。でも、なぜか聴き流してしまう演奏なんです。最近、メンゲルベルクの「アダージエット」ばかり聴いていたせいか?味付けが薄いものには、舌が痺れてしまったかな?真っ当すぎるのかも。(2001年11月10日)
Gernsheim 交響曲第1番〜第4番(1996年〜98録音)
ケーラー/ラインラント・プファルツ州立フィルハーモニー一部熱狂的なファンも存在するゲルンシャイム(1939-1916)はドイツの作曲家。ヴォリューム的にSchumannの交響曲に近く、Brahms の味わいに近い。旋律はとても親しみやすく、なぜ隠れた存在になってしまったのか不思議です。個人的には第2番が好き。オーケストラはアンサンブルに緊張感が足りない?ノリもリズム感もイマイチか。それでも文句をつけたら罰が当たる貴重な録音。(2001年11月9日)
Shostakovich 交響曲第 5番ニ短調 作品47(1964年録音)
コンドラシン/モスクワ・フィルハーモニー苦手ショスタコだけれど、この演奏は懐かしい。中学生時代に心震わせて聴いたものです。ストレートで骨太、いかにもロシア風泥臭さが少ないのも驚き。強烈な迫力もあり、いま聴いても心底痺れました。音の状態も良好。全集再聴の時期来たれり。(2001年11月4日)
【♪ KechiKechi Classics ♪】
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