Beethoven 交響曲第5番ハ短調
(朝比奈隆/大阪フィル1985年)


第1/3/4/5/8番(1985年 VICTOR VCD-1〜4)中古4枚組1,250円

Beethoven

交響曲第5番ハ短調

朝比奈隆/大阪フィルハーモニック管弦楽団

VICTOR VCD-1〜4 1985年 中古4枚組1,250円

・・・こんな作品演奏を聴こう、といった気分になるのも精神が高揚している証拠か。ずっしりとした腰の重い、遅めのテンポ。時として、アンサンブルの集中力やらオーケストラのテンションに問題ないではないが、引きずって、落ち着いて、噛み締めるような旋律表現が味わい深い。これは拝聴すべき価値だと思います。第1楽章/終楽章とも繰り返しを実行してくださって(繰り返しは、ワタシ的価値観では必要。素敵な音楽をたっぷり楽しめるから)その長さ、ナント39分に及んで、贅沢にもこれでCD一枚収録也。(音楽日誌2006年8月)
 2007年も押し詰まって(相変わらず)苦境の毎日〜と感じるのは、ワタシが”面白おかしい日常”を求めているからでしょう。きょうも辛くもお仕事苦境を乗り切った、オークション出品したCDもほとんど全部予想外の価格で売れ、本日全部入金を確認できた、体調も悪くない・・・これ以上なにを望むの?といった贅沢な一日を遣り過ごしました。

 【♪ KechiKechi Classics ♪】定例更新のネタも切れ、好んで聴くことも少ないBeethoven の交響曲を聴いておりました。昨年2006年より(所有CDの)処分は加速度的を増し、でもしぶとく、これは我が棚中に生き残っておりました。上記「音楽日誌」に言い尽くした以上のコメントはございません。あとは戯れ言の余録です。つまり蛇足。

 「運命」交響曲との出会いは、オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団であって、小学校5年生のクリスマスでした。演奏者云々という価値観もなかったし、純なガキは一生懸命ハードでコアな音楽を堪能したものです。(もちろんLP時代)その2年後にはウィリアム・スタインバーグ/ピッツバーグ交響楽団(これはCDになっていないじゃないか?)の緊張感溢れて快速、そして少々オーケストラの響きが金属的な演奏を堪能したものです。繰り返しが嬉しかった。

 現在だったらトスカニーニ系のカルロス・クライバー、カラヤン/ベルリン・フィルの1962年録音(銀色に輝くスピード!)、そして、フリッツ・ライナー/シカゴ交響楽団(1959年/ノリノリ)となります。「”ジャジャジャジャ〜ンの運命”は聴き厭きた!」ということはなくて、純粋に”強い音楽”が苦手なだけです。故・朝比奈翁の佳き聴き手ではなかったワタシだし、この演奏はオーケストラが弱いな、と感じたこともありました。

 しかし、古風で不器用で、こんな演奏もエエではないか、とちょっと感じました・・・(これからも頑張って更新しましょう)。

(2007年11月16日)


【♪ KechiKechi Classics ♪】

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written by wabisuke hayashi