Bach ヴァイオリン協奏曲集BWV1043/1052/1042
(ダヴィッド&イーゴリ・オイストラフ(v)/フランツ・コンヴィチュニー)


edel 0002172CCC/CD1 10枚組3,290円にて購入 Bach

2台のヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV.1043

ダヴィッド&イーゴリ・オイストラフ(v)/フランツ・コンヴィチュニー/ライプチィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(1957年ライヴ)

ヴァイオリン協奏曲ニ短調 BWV1052

イーゴリ・オイストラフ(v)/フリッツ・ラミン(cem)

フランツ・コンヴィチュニー/シュターツカペレ・ベルリン(録音年不明)

Vivaldi

2台のヴァイオリンのための協奏曲イ短調(「調和の霊感」より) 作品3-8(RV522)

ダヴィッド&イーゴリ・オイストラフ(v)/フランツ・コンヴィチュニー/シュターツカペレ・ベルリン/ハンス・ケストナー(cem)(1956年)

Bach

ヴァイオリン協奏曲ホ長調 BWV1042

ダヴィッド・オイストラフ(v)(1955年ライヴ)

フランツ・コンヴィチュニー/シュターツカペレ・ベルリン

edel 0002172CCC/CD1 10枚組3,290円にて購入

 DGステレオ録音にて似たような録音が存在します。(ワタシのは駅売海賊盤で恐縮だけれど)こちらモノラルながら音質良好で、演奏のテンションはこちらが上かも知れません。しかし、このCDは演奏家クレジットがエエ加減というか滅茶苦茶で(収録順も違う)、誰がどのソロを執っているのか、オケはどこなのか、録音はいつなのか全然わっからな〜い、状態。で、ネット情報をいろいろ参照してして情報上梓いたします。

 2台の〜協奏曲ニ短調は恐るべき緊張感と魅惑の旋律が支配する名曲中の名曲!バロック音楽の演奏スタイルはここ80年ほど、録音が残っているものから判断すると急激なる変遷があって、21世紀の耳で聴けば”なんだかなぁ・・・”的感慨に至るものもないではない。でもね、50年程前優秀なるモノラル録音で聴いたこの演奏に違和感はありません。最近ではもっと颯爽と快速で奏される作品だけれど、ソロの絡み合いがしっかり愉しめる適性中庸なテンポ也。どちらが親父か?息子かわからぬが、甘味の勝った豊満なる音色がダヴィッドでしょう、きっと。

 バックのアンサンブルは、やはり弾き振りのウィーン交響楽団(1962年)より集中力があると思います。(この一枚中、これのみがゲヴァントハウス管弦楽団担当)

 協奏曲ニ短調 BWV1052は息子の担当であって、著名なるチェンバロ協奏曲第1番ニ短調と同じ作品番号・・・って、同じ旋律だけれど、こちらがオリジナルらしい・・・との研究結果となります。ワタシはシゲティ(v)の1940年録音も聴いているが、ヴァイオリン版のほうが好みですな。ニュアンス豊かで暖かい、しっかりとした技巧、ややくすんだ音色がイーゴリの個性でしょう。楽章が進むほどに感銘が深まりました。ドレスデンは涼やかな弦楽器がいっそう素晴らしい。録音も聴きやすいモノラル録音です。

 Vivaldiのイ短調協奏曲(「調和の霊感」より)は、ステレオでも再録音しているから(Bach と並んで)父子のレパートリーだったんでしょうね。こちら、Bach よりもっと”たが”が自在だから、いろいろ過激なる録音が出ていて、ずいぶんと穏健派というか保守的ノンビリな印象となります。バックも少々大柄過ぎ。しかし、第2楽章「ラルゲット」に於ける纏綿まったりとした世界は絶品!ここだけ聴けば最高!文句なし。音質はまぁまぁ聴ける、といった水準か。ソロ中心の昔風サウンドながら。

 協奏曲ホ長調 BWV1042(第2番)は演奏がけっこう難しくて、油断するとダレるんです。ダヴィッドのソロは華やか艶々表情豊か。基本”中庸の王道”を誇っているが。フランツ・コンヴィチュニーは、リズムの刻みがアクセント明確だと思います。音質は高音がキンキンするが、そう悪いものでもない。ここでも緩徐楽章の繊細さが光る、と感じるのは静謐嗜好の個人的感傷でしょうか。

 以上、これから音楽聴取の幅を広げようとする若者に大推薦!的音源ではないが、旧き良き〜とまで言わないけれど、忘れ去るにももったいない魅惑の一枚也。

(2008年3月14日)

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written by wabisuke hayashi