川崎記念管弦楽団第2回演奏会1999年12月12日(日)PM2:00〜早島町総合会館「ゆるびの舎(や)」
Wagner ジークフリート牧歌 河田文忠/川崎記念管弦楽団/村上直子・守屋美枝子(v)
入場料無料でした。「川崎記念管弦楽団の母体である川崎医大室内管弦楽団」と、リーフレットに書いてあるところを見ると、OBを中心とした別団体なんでしょうか。それなりに年輩の人も見受けられました。 「ゆるびの舎(や)」とはすてきな名前を付けたもんですが、600名くらい入るこじんまりとした素敵なホールで、きっとバブルの時に建てたんじゃないかな。でもお客は150人くらい。もったいな〜い。音響もなかなか。 「ジークフリート牧歌」は難曲。ヴァイオリンのピッチが甘いし、管楽器もまだまだ調子が出ていない。「コンサートの第一曲目は準備運動である」(はやし語録)との真理は当たっているみたいですね。それでも、弦のしっとりとした旋律が一巡したあと、フルートが入るところなんか鮮やか。危惧したホルンも無難にこなしてくれました。
バッハが凄い。一曲目が終わって、舞台を整理するじゃないですか。指揮台を引っ込めたので「?」と思っていたら、大幅に人数を減らして(たしか13人)指揮者もなし。 凄い名曲。じ〜んときました。(ふだん音楽に縁のない女房も凄い、と) Beethoven の有名な第5交響曲。これだけ有名でも、ナマで聴くのは初めてで、やっぱり発見がありましたね。2管編成で、繰り返しをちゃんとしてくれるもの嬉しい。クラリネット、フルートは出色で、ホルンの迫力も衝撃的。
この曲は(今更ながら)リズム命。「タ・タ・タ・タ〜ン」のリズムが全編を支配していて、200年前にこんな革新的な曲が存在したこと自体が奇跡。ヴァイオリンの弱さは少々気になったものの、オーケストラはよく鳴っていて、気持ちよかったですね。ティンパニが控えめながら、効果的でよく考えられているのにも感心。 会場の問題もあるかもしれないけれど、無料だし、もっとお客さんはたくさん入って欲しいもの。お客さんのマナーは極上でした。小学生くらいの子もおとなしくしてました。 アンコールはエルガーの「愛の挨拶」。洒落てます。
その後、このオーケストラでフルートを吹いていたIさんからメールをいただいて感激。 「お便りのページ」に掲載しました。川崎記念管弦楽団 I さんからのメール
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