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宝塚市交響楽団 第47回定期演奏会(尼崎市アルカイックホール)


2010年6月13日(日) 14:00開演〜尼崎市アルカイックホール

Mozart

歌劇「後宮からの誘拐」序曲 K.384

Saint-Sae"ns

ヴァイオリン協奏曲 第3番 ロ短調作品61

Beethoven

交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」

中井 章徳/宝塚市交響楽団/清水 公望(しみず くみ(v)第21回宝塚ベガ音楽コンクール弦楽器部門第1位)

   毎度、ヴィオラの野田さんよりご招待を受け、前回のSibelius は甥の結婚式で失礼させていただきました。今回は数人のオヤジ連引き連れ(+一人奥様同行)万全の体制にて、激しい雨中会場に駆けつけました。ご招待を受けた身で失礼ながら「『田園』って、誘われないと絶対に行かんよね」などと罰当たりなことを言い交わしておりました。そもそも、意外と演目に上がらんのじゃないか。どー考えても難曲中の難曲、それは技術云々ではなく、楽しく聴かせるのがなかなかたいへんであろう、といった類推であります。

 結論的に、この間連続して聴いているアマオケ中、出色の技量+アンサンブルを誇って感心感銘いたしました。「後宮」はトルコ風リズム+派手派手しい打楽器大活躍で、いきなりオケの鳴りっぷりがよろしい。アルカイックホールは少々草臥れたが、適度な残響+低音の響きがよろしく開始上々の手応えであります。

 次に登場したのが清水 公望(くみ)ちゃんであって、今年芸大に入ったと書いてあるから、18/9歳ってところか。遠目、芸能活動再開!の後藤真希風で別嬪はんであり、素直でスムースなテクニックを誇って、ごりごり熱血系とは無縁のソロ。上手いっすねぇ、技術的に未熟な点は微塵も存在せず、さらさらと音楽は進みます。おみごと!アンコールのYSAYEだって、なんの桎梏も存在しない。爽やか。

 休憩後、問題の「田園」であります。悪口ひねくれ中年(=ワシ)は、終楽章入りのホルンはひっくり返るんじゃないか、と事前予想をしていたが、前半戦予想外の善戦に期待は膨らみます。【♪ KechiKechi Classics ♪】 にて千度書いているように、ワタシはBeeやん苦手の罰当たり者、前日予習はしておったが、まず日常自主的に聴く作品に非ず。ま、子供からの馴染みだから旋律は隅々まで知っておりますよ。これが・・・

・・・同行者一同、口々に賞賛の驚くべきアンサンブル。管楽器は上手いものです(とくにクラリネットの歌心最高!)、嵐に於けるティンパニの迫力!ホルンはたしかにひっくり返ったが、あんなのプロでもやりますよ、朗々として良く響いて自信たっぷり。なにより、弦が各パートよく練り上げられ、融合し、これほど瑞々しく響き合うとは・・・ワタシは「田園」にすっかり惚れ直しました。ベーレンライター版だかなんだか知らぬが、中庸なテンポでエキセントリックさ皆無、ほんま田園風景が眼前に浮かぶ牧歌的、素直で明るい演奏でありました。繰り返しはなし。

 ご招待受けたからじゃないっすよ、前回同じ会場での「大地の歌」も極上だったが、それに負けぬ魅力あるサウンドを堪能いたしました。

 やっぱり音楽は”生”が基本であることを痛感・・・したので、オヤジ3人阪神尼崎高級中華料理店(「王将」とも言う)にて生ビールをいただいて、余韻を味わったものです。

(2010年6月13日)

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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written by wabisuke hayashi