長久手フィルハーモニー管弦楽団 第19回定期演奏会
(2013年6月2日(日)長久手市文化の家 森のホール)


BOLODIN

歌劇「イーゴリ公」序曲

KODLY

組曲「ハーリーヤーノシュ」

Dvora'k

交響曲第7番ニ短調 作品70
アンコール;スラヴ舞曲第6番ニ長調

今村 能/長久手フィルハーモニー管弦楽団
斉藤 浩(ツィンバロン)

2013年6月2日(日)長久手市文化の家 森のホール14:30開演  当日券1,000円也

 転居異動という大きな事件を経、3ヶ月半ぶりの演奏会、しかも人口5万人の街に若々しいアマオケが誕生していて、徒歩15分ほどの会場へ駆けつけました。この街には大学がいろいろあって、愛知芸術大というのもあるらしい。文化の家 森のホールというのは820席の立派なもの、想像以上に風情がある(内装が素晴らしい)本格派です。但し、音質にはかなりクセ有、バランスは難しいでしょう。ほぼ満席。アマオケなのにパンフレットに金掛け過ぎでっせ(というのは大阪の発想かも)。

 演目のキモは「ハーリ・ヤーノシュ」であって、ツィンバロンは録音やテレビでしか見たことがない、実物に出会えるのは一生に一度くらいでしょう。「イーゴリ公」序曲始まりました。左手奥にホルン5名(このパートは苦戦奮闘の連続であった)、2列目に木管配置は例の如し。左手にコントラバス8名配置弦、順に第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、右手に第2ヴァイオリン=対向配置(人数けっこう多い)。右手にトランペット、トロンボーン、チューバと金管左右に泣き別れ状態。最上段は2曲目「ハーリ・ヤーノシュ」6人の打楽器用に開けてあります。

 舞台が狭いのと、おそらく金管を最上段に配置するとバランスが崩れるのでしょう。打楽器の迫力は前面に飛び出します。「残響少ないですよ」とのご教授があって、なるほど。但し、低音は良く響くし、”鳴る”会場ではあります。8年ほど前に聴いた「第九」みたいに・・・ああ、あかん。残響がほとんどない。奥行きがない。低音が響かない。各パートが混じり合わない。管楽器は「各々勝手に吹いている」みたい・・・みたいなことはなくて、響きは少々濁って、ややダンゴになりがち。金管はよう通ります。

 第1曲めはオケもエンジン温め中、未だ調子は出ません。ホルンの懸命な努力、木管のオリエンタルな旋律も苦戦中。テクニック問題はド・シロウトなので云々できぬけれど、この作品(馴染みの独墺BB辺りと異なって)けっこう扱いが難しそう。「ハーリ・ヤーノシュ」は打楽器が壮観!ティンパニ、スネアドラム 、バスドラム、シンバル、トライアングル、タンバリン、タムタム、グロッケンシュピール、シロフォン、チューブラーベル、ピアノ、チェレスタ(以上鍵盤楽器以外は舞台最上段配置)衝撃的な迫力(どんな優秀なCDでもサイセ不可能)、トリはツィンバロン(指揮者の前)〜これが幻想的この世のものとは思われぬ美しさ。(アンコール2曲サービス有。感謝)チューバのユーモラスな存在感も最高です。

 予想通り第5曲「間奏曲」( Intermezzo )にて拍手有(妙に結末が決まっております)。ラスト、「皇帝と廷臣たちの入場」( A csaszari udvar bevonulasa )は今村さん、もの凄く煽って、快速アッチェレランドのうちにアツく終了。こりゃ、エエもん見せていただきました。

 休憩後、朝から予習していった「第7番」。第3楽章泣ける「スケルツォ」の存在は光っているけれど、第8番第9番の魅力に及ばない。というか、演奏は新たな発見をさせて下さるところ迄届かず、響きの濁り、木管のピッチなど少々気になりました(って、エラソーなことを言うのは気が引ける)。終楽章に圧倒的な山を持ってくるのは今村さんのやり方なのですね。会場より「NBS」(長久手市ブラヴォー・サービス)の大歓声サービス(もちろんウソ)付き。アンコールはCDで聴くより、ずっと鮮度よろしい魅力大発見!スラヴ舞曲第6番ニ長調は素敵なレントラー(かな?)でした。

 我が街のオケを応援しまっせ。次回は年末か。

(2013年6月2日)


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written by wabisuke hayashi