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【小野文子さん/安田正昭さんピアノ・デュオ・リサイタル】(2005年7月10日)


2005年7月10日(土)PM 2:00〜岡山県立美術館ホール

ホルスト  :「惑星」より 『ジュピター〜快楽の神』
ベネット   :4つの小品
ワーグナー :タンホイザー序曲
ラヴェル   :マ・メール・ロワ
ラフマニノフ:組曲 第2番
*アンコール「花のワルツ」「ジャマインカン・ルンバ」

(夫婦でご招待いただきました。ありがとうございました)

 県立美術館には初めて訪問いたしました。200席ほどの小さなホールだが、お洒落な建築物で喫茶店もあります。駐車場が無料なのがありがたい。タイル張りの壁で少々金属的な響きながら、間近に聴くピアノは(前回)岡山シンフォニーホールの比ではない親密さ。座席も余裕の広さ。いいですね。

 前回「運命」「田園」という硬派な演目だったが、今回は期待通り華やかで、色彩豊かな作品ばかり〜ワタシはとても楽しみました。ピアノ2台(スタインウェイでしたね)は相当な音量でスケールもあるけれど、フル・オーケストラとは異なる個性と細部のこだわりで聴かせていただきたいもの・・・期待は高まります。

 前回アンコールでもっとも気に入った「木星」からコンサートは始まって、これは管弦楽に負けない迫力と広がり、そして多彩な響きが広がるんです。(「惑星」全曲演奏しても、充分楽しいと思いますよ)平原綾香ですっかり有名になった旋律が、懐かしく歌われました。ベネットは英国の作曲家だそうで「悲しみのサンバ」「カントリー・ブルース」「ラグタイム・ワルツ」「フィナーレ」〜題名通りの親しみやすいポップな旋律が続きました。

 「タンホイザー」は圧倒的なスケールですね。Rachmaninov と並んで、ピアノ・デュオの威力を発揮する華やか壮大なる世界を堪能いたしました。言うまでもないが、壮絶な技巧の連続であります。

 休憩後、前回同様小野さんはドレスを着替えました。明るい青→黄色とピンクのグラデーションへ。素敵ですね。女性の演奏家にはそんな楽しみもあります。

 昨日の岡山大学交響楽団でもそうだったが、ワタシはRavel の繊細な世界を愛します。「マ・メール・ロワ」のみ2台ではなくて、一台ピアノ(舞台向かって左側)の連弾なんですね。コレ、似ているようで全然世界が違って親密・緻密な世界なんです。息を潜めてそっと、お伽気話を伺うような、夢見心地の5曲。

 Rachmaninov の作品は、ピアノの効果を知り尽くした、といった作品。喜び爆発するような、大柄で会場を揺るがすような迫力がありました。アンコールは「花のワルツ」(流麗なるハープをピアノで再現した安田さんにココロの中で拍手!)+「ジャマイカン・ルンバ」・・・さ、演奏会の緊張をほぐして楽しんで下さい・・・といった風情の余韻でした。

 小野さんは、地元岡山県玉野市在住。中国短大で教鞭を執られているそうだが、地元が誇るピアニストなんです。もうずいぶんと演奏聴かせていただきました。いつも楽しみにしております。

written by wabisuke hayashi