Stravinsky バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)/
Borodin 歌劇「イーゴリ公」から序曲、だったん人の踊り
(ロバート・ショウ/アトランタ交響楽団/合唱団)


Telarc UCGT-7510 Stravinsky

バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)

Borodin

歌劇「イーゴリ公」から序曲、だったん人の踊り(合唱付き)

ロバート・ショウ/アトランタ交響楽団/合唱団

Telarc UCGT-7510 1978年録音

 Robert Shaw(1916ー1999亜米利加)は合唱指揮者として著名、1967-1988年にはアトランタ交響楽団の音楽監督を務めたそう。録音はほとんど声楽絡み、管弦楽作品の録音は珍しいと思います。ジョージ・セルの弟子筋に当たるのかな?アトランタ時代は(同じくセルの弟子筋である)ルイス・レーンの補佐を受けつつ21シーズンの長期政権になったとのこと。 

 バレエ組曲「火の鳥」は短い二管編成の1919年版。オリジナル(1910年)は四管編成だし、こちら打楽器も減って演奏会に実用的編成だったのでしょう。いずれメルヘンな色彩豊かな旋律が魅惑の名曲。これは音質がウリのTelarc最初期のディジタル録音らしい。リアルな優秀録音なんだろうけど、デフォルメした各パート突出するような扱いになっていなくて、「カスチェイ王の踊り」辺り全然迫力に足りません(ここのみ音量レベルがが下がっている?)

 アトランタ交響楽団は予想よりずっとしっかりとしたアンサンブル、各パート輝かしい響きを聞かせているけれど、演奏表現は常識的に手堅いもの、ストコフスキー/ロンドン交響楽団(1969年)の極色彩、細部パートのデフォルメ(楽譜の改変もあるのかも)を懐かしく思い出すのは、ちょいと掟破りかも知れません。ラスト「フィナーレ」のクライマックスも音量レベル控えめになるから、LP再生への配慮だったのかも。高級音質CDが出ているようだから、そこでは改善されているのでしょうか。2:48-1:37-4:42-4:38-3:41-3:17。

 Borodinのワン・パターンにオリエンタルな旋律は大好き、歌劇「イーゴリ公」序曲は血湧き肉躍るワクワク感最高。輝かしいオケのサウンド、技術的な不備はなくても演奏はここでも常識的に手堅く、少々元気が足りない感じ。解像度の高い音質なのは間違いなし。(10:36)

 ラスト期待のだったん人の踊り(合唱付き)は若い頃、アンタル・ドラティ/ロンドン交響楽団(1959年Mercury)FM放送エア・チェックが出会い。すっかり心奪われましたよ。懐かしくデリケート、異国情緒たっぷりな風情に充ちた名曲中の名曲、そして後半迫力ある舞踏が躍動して・・・これも全然盛り上がらない。オケはゴージャスな響き、スケールが小さい、元気も迫力も足りない。ちょっとがっかりしていたらラスト、ようやく合唱が熱気を込めて締め括ってくださいました。(11:46)

(2020年3月6日)

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written by wabisuke hayashi