Stravinsky 協奏曲「ダンバートン・オークス」/
バレエ音楽「プルチネルラ」(全曲)
(クリストファー・ホグウッド/セントポール室内管弦楽団)


DECCA POCL-1013 Stravinsky

協奏曲「ダンバートン・オークス」
バレエ音楽「プルチネルラ」(全曲)

Domenico Gallo(1730-1768)

2つのヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタ(数曲集めたもの)

Giovanni Battista Pergolesi(1710- 1736)

チェロと通奏低音のためのシンフォニア ヘ長調

クリストファー・ホグウッド/セントポール室内管弦楽団/ベルナデッテ・マンカ・デ・ニッサ(ms)/デイヴィッド・ゴードン(t)/ジョン・オステンドルフ(b)

DECCA POCL-1013 1989年

 Christopher Hogwood(1941ー2014英国)は最晩年バロックから幅を広げて、こんな録音を残してくださいました。引用した原曲もラストに収録して配慮ある一枚は現在入手困難でしょう。幾度聴いているお気に入り。セントポール室内管弦楽団(亜米利加ミネソタ州)音楽監督在任は1987ー1992年。「プルチネルラ」にはバーゼル室内管弦楽団との別録音がたしかあったはず。

 「ダンバートン・オークス」は切れ味ある擬バロック的新古典派時代の作品(どこが協奏曲やねん!〜合奏協奏曲なんだそう)ブランデンブルク協奏曲に影響を受けた、というのはド・シロウトには与り知らぬところ。編成はフルート1、クラリネット1、ファゴット1、ホルン2、ヴァイオリン3、ヴィオラ3、チェロ2、コントラバス2とのこと。乾いた情感、クールなユーモア、一切の無駄のないシニカル硬派なサウンドこそまさにツボ、シンプルな小編成+変拍子が滅茶苦茶カッコ良い!余裕のスピード感を以ってホグウッドは一気呵成に聴かせて下さいました。初演は1938年ナディア・ブーランジェ(Nadia Boulanger, 1887ー1979仏蘭西)だそう。(4:52-4:21-5:40)

 速めのテンポに引き締まった躍動溢れる「プルチネルラ」はイタリア・バロックを素材に使った、バレエ・リュッス(露西亜バレエ団)からの委嘱によるもの。古典的二管編成+声楽ソロ3名。晦渋なるゲンダイ音楽とは縁遠い、優雅なバロック風情溢れるユーモラスわかりやすい楽想、恋の鞘当て風喜劇らしい。初演1920年(パリ・オペラ座)の衣装セット担当はパブロ・ピカソ、指揮はエルネスト・アンセルメ、なんと豪華な顔ぶれでしょうか。躍動するヴィヴィッドなアンサンブル、このオケはほんまに機能的に上手い。組曲版も悪くないけど、やはり歌必須、デイヴィッド・ゴードン(t)に、もうちょっと余裕とユーモアがあれば・・・というのは贅沢な要求でしょう。

 Domenico Galloのトリオ・ソナタ(数曲の寄せ集め)(1:51-1:56-1:02-1:22)Giovanni Battista Pergolesiのチェロと通奏低音のためのシンフォニア ヘ長調(1:06-1:49-1:37)引用された原曲も収録されます。音質も極上。

(2021年1月23日)

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written by wabisuke hayashi