Schumann 4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック ヘ長調
交響曲第3番 変ホ長調 「ライン」/交響曲第4番ニ短調
(ジョン・エリオット=ガーディナー/
オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク)


POCA-1148 Schumann

4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック ヘ長調
交響曲第3番 変ホ長調 「ライン」
交響曲第4番ニ短調(1851年改訂版)

ジョン・エリオット=ガーディナー/ オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク

DG POCA-1148 1997年録音

 John Eliot Gardiner(1943ー英国)は2024年モンテヴェルディ合唱団/イングリッシュ・バロック・ソロイスツの指揮者を解任され、新たにスプリングヘッド・コネクションという団体を創立したそう。

 作品旋律は細部より馴染み、イエジー・セムコフをその昔(LP時代より)しっかり聴き込んでおりました。それでも一般に初期中期浪漫派交響曲は苦手として、ピアノ・ソロや室内楽、協奏曲だったら大丈夫、それでもBrahms、Schubert、Mendelssohnはそれなりに拝聴機会はあるけれど、Schumannの交響曲には日常なかなか触手は伸びませんでした。

 この演奏は2021年に聴いて絶賛!こんな溌剌と爽やかな演奏を聴くと、最近のトラブルなど信じられない。この時点、古楽器ゆえの素朴さに響きの薄さを感じさせず、テンション高い完成された技量と感じます。

 「コンツェルトシュテュック」は4本のホルンが大活躍して、かなり以前よりお気に入りの作品でした。珍しい趣向のヴィヴィッドな名曲。二管編成+ティンパニ。粗野にパワフルなホルンが全面に活躍します。第1楽章「Lebhaft(生き生きと)」(7:06)/第2楽章「Romanze: Ziemlich langsam(かなりゆっくりと、しかしひきずらずに)」(5:03)/第3楽章「Sehr Lebhaft(とても生き生きと)」(5:37)

 自分にとっては暑苦しく、旋律サウンドは時に賑やかに押し付けがまし過ぎると感じる(苦手系)「ライン」は作品そのものを見直すほどの爽快な演奏。楽器編成は古典的二管編成+ティンパニ。
第1楽章「Lebhaft」符点のリズムが雄弁多弁な明るい始まり。響きも濁らぬこの素朴な高揚感に好感を抱きました。(8:50)
第2楽章「Scherzo: Sehr massig」悠々と大河の流れのような優雅な揺れ、スケルツォの諧謔味はありません。ホルンが良いですね。(5:54)
第3楽章「Nicht schnell」囁くように淡々とした緩徐楽章。(4:37)
第4楽章「Feierlich」コラール風重厚に暗いフィナーレへの序章。(4:55)
第5楽章「Lebhaft」華やかに軽快なフィナーレは落ち着いた始まり。金管の絡みは素朴な躍動に充ちておりました。(5:37)

 全曲続けて演奏される暗い激情走る交響曲第4番ニ短調(1851年改訂版)とは現在一般に聴かれる版とのこと。出会いは若い頃、フルトヴェングラーであったと記憶します。これも古典的二管編成+ティンパニ。
第1楽章「Ziemlich langsam - Lebhaft」劇的に叩きつけるような始まり(9:58)
第2楽章「Romanze: Ziemlich langsam」ほの暗い情感が静謐な緩徐楽章。(3:39)
第3楽章「Scherzo: Lebhaft」強烈なアクセントを刻むスケルツオ。中間部ははらはらと崩れるように弱い感じ(4:51)
第4楽章「Langsam - Lebhaft-Lebhaft」前楽章からガラリと変わって鬱々と抑制した始まりからエネルギーを貯める始まりからホルンがもりもりと〜叩きつけるようなリズムを刻んで、比較的穏やかに明るいフィナーレを迎えました。(1:32-7:40)

(2026年1月17日)

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written by wabisuke hayashi