Scho"nberg 月に憑かれたピエロ/J.StraussU皇帝円舞曲/
Scho"nberg ヴァイオリンとピアノのための幻想曲/
Webern ヴァイオリンとピアノのための4つの小品/ Kreisler ウィーン小行進曲/
Scho"nberg 6つの小さなピアノ曲 (パトリツィア・コパチンスカヤ他)
Scho"nberg
月に憑かれたピエロ
J.StraussU/Scho"nberg編
皇帝円舞曲
Scho"nberg
ヴァイオリンとピアノのための幻想曲
Webern
ヴァイオリンとピアノのための4つの小品
Kreisler
ウィーン小行進曲(ヴァイオリン、クラリネット、チェロ、ピアノによる)
Scho"nberg
6つの小さなピアノ曲
パトリツィア・コパチンスカヤ(語られる声/(v))/ミーサン・ホン(v)(va)/ジュリア・ガレゴ(fl)/レト・ビエリ(cl)/マルコ・ミレンコヴィチ(va)/トーマス・カウフマン(vc)/ヨーナス・アホネン(p)
Alpha NYCX20009 2019年録音
現役最高にヴァイオリニストであるPatricia Kopatchinskaja(1977-摩爾多瓦→墺太利→瑞西)が「Sprechstimme(語られる声)」として、1912年衝撃の初演に賛否両論であった無調の「ピエロ」を演じております。編成はフルート、ピッコロ、クラリネット(バス・クラリネット)ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノ。初めてこの作品に出った時には仰け反りました。その後お気に入り作品に至ってロバート・クラフト/アニア・シリヤをしっかり聴いていたのは2009年。この声の楽譜はいったい?訝るような怪しげな浮遊はWikiに詳細言及がありました。歌唱と朗読の中間的な方法で表現される、と。
言葉の意味はわからぬけれど、静謐を湛えた妖しい狂気はしっかりと伝わるもの。月に酔い(1:56)コロンビーヌ(1:57)伊達男(1:28)蒼ざめた洗濯女(1:36)ショパンのワルツ(1:23)聖女(1:59)病める月(2:45) 夜(2:09)ピエロへの祈り(1:13)盗み(1:10)赤いミサ(1:57)絞首台(0:19)打ち首(2:15)/十字架(2:14)/ 郷愁(2:28)/悪趣味(1:12)/パロディ(1:20)/月のしみ(0:56)/セレナーデ(2:49)/帰郷(1:44)/おお、いにしえの香りよ(1:45)
以下はコパチンスカヤの本職ヴァイオリンも演奏されておりました。
まだまだ保守的浪漫な音楽が跋扈していた時代に、新しい音楽の演奏会に人を呼ぶために編曲したんでしょうか。誰でも知っている「皇帝円舞曲」はまるで父シュトラウス時代の少人数アンサンブルを連想させるもの。初演は1925年、編成はフルート、クラリネット、ピアノ+弦楽四重奏(12:39)それに油断させてから硬派なScho"nbergのヴァイオリンとピアノのための幻想曲の不安な静謐が鳴り響きます。(9:29)
Webern(1883ー1945墺太利)は寡作家。ヴァイオリンとピアノのための4つの小品は生演奏も聴いた記憶はあるけれど、まったく歯が立たぬ晦渋かつ静謐、ムダを極限迄削ぎ落としてほんの短い作品。これも硬派ですよ。(1:19-1:23-1:19-1:05)行き詰まるような緊張感のあとは、またまたKreislerのウィーン小行進曲、闊達なリズムと哀愁のちょっと泥臭い旋律で息抜き。たしかオリジナルはヴァイオリンとピアノでしたよね。(3:14)
ラストはJoonas Ahonen(1984-芬蘭土)による6つの小さなピアノ曲。これもほとんど他の作品同様ムダを極限迄削ぎ落として無情、透明クールな世界、ほんの短い作品は緊張の連続でした。一時グレン・グールドに入れ込んで聴いていたけれど、これもなかなかの難物。ド・シロウトには今しばらくの鍛錬が必要でした。(1:23-0:53-1:01-0:29-0:33-1:15)これはノーミソの刺激ですよ。 (2024年11月16日)
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