Saint-Sae"ns 交響詩「死の舞踏」/オンファールの糸車/
Chabrier 楽しい行進曲/Ravel 逝ける女王のためのパヴァーヌ/
Chabrier 狂詩曲「スペイン」/Debussy 牧神の午後への前奏曲/ Ravel 道化師朝の歌(エルネスト・アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団)
Saint-Sae"ns
交響詩「死の舞踏」
交響詩「オンファールの糸車」
Chabrier
楽しい行進曲
Ravel
逝ける女王のためのパヴァーヌ
Chabrier
狂詩曲「スペイン」(以上1952年)
Debussy
牧神の午後への前奏曲
Ravel
道化師朝の歌(以上1951年)
エルネスト・アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団
https://ml.naxos.jp/album/9.80438
Ernest Ansermet(1883ー1969瑞西)1950年代のモノラル録音。2020年にちょっぴりコメントが残っていて曰く 旧モノラル録音、音質、選曲、演奏とも極上。雰囲気たっぷりに仏蘭西音楽の粋を堪能させてくださいました 基本それ以上の言葉もなくて、あとは蛇足です。おそらくはすべて後年のステレオ再録音が存在すると思われます。こちら音質的な不満はほとんどありません。英DECCA録音はたいしたものですよ。
交響詩「死の舞踏」は怪しくもメロディアスな風情、「動物の謝肉祭」の「化石」に似てますよね。どちらが先なんでしょう。ちょっぴりユルい味わいがあって、ヴァイオリン・ソロもなかなかのセクシー。シロフォンは骨の音なんだそう。金管の明るい爆発もみごとでした。(7:12)交響詩「オンファールの糸車」はヴァイオリンとフルートの細かい音形が糸車を表現して、オンファール(絶世の美女だそう)主題はアンサンブルの縦線が合っておりません。やがて登場するヘラクレスの主題も全体にアンサンブルが甘い感じ。それでも雰囲気はたっぷりあります。(8:39)
「楽しい行進曲」(3:48)も「スペイン」(6:39)もChabrierの魅力爆発!元気いっぱい、羽目を外したような音楽は大好きですよ。「楽しい行進曲」はChabrie版「道化師朝の歌」、酒に酔った楽士たちがよろめきながら帰宅する風景(←Wikiによる)は底抜けに楽しいノリノリ!それは「スペイン」も同様、これは彼の最大のヒット曲、熱気に充ちた作品はちょっぴり”ユルさ”がありました。こんな作品、かっちり硬派几帳面にリズムを刻んでもオモロくないでしょう。ま、管楽器とかあまり上手くないかも。
「逝ける女王のためのパヴァーヌ」の神聖な敬虔さと官能が同居する名曲中の名曲、アンセルメはずいぶんとクール、さっぱりとした風情に流していると思います。いくらでも詠嘆方向に振れそうな作品だけど、さらりとイン・テンポ、淡々と細い線に薄味なのがアンセルメの粋でしょう。(5:20)
「牧神の午後への前奏曲」は半音階のお手本のようなアンニュイさ。ヴィヴラートたっぷりセクシーなフルートから、遠いホルンとハープの掛け合いから堪能高まって、これも薄味に淡い味わいに作品旋律をたっぷり堪能可能です。テンポは粛々と動かさないけど雰囲気たっぷり。(9:01)ラストは「道化師朝の歌」。こちら朝帰りの道化師(←勝手なイメージ)大仰なリズムになんとなく気恥ずかしい後悔がちょっぴり漂います。この作品はパワフルなオーケストラで思いっきり力強く爆発したほうが映える作品と思います。カスタネットの躍動最高、おそらくオーケストラには難物な作品、管楽器の細かいタンギングとかリズムのキレとか、やや苦戦気味だけど、アンセルメは大好きです。(7:15) (2022年5月14日)
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