Ravel ツィガーヌ/歌曲集「シェエラザード」/ 「クープランの墓」/「マ・メール・ロワ」/ 逝ける王女のためのパヴァーヌ(アルミン・ジョルダン)
Ravel
ツィガーヌ ピエール・アモイヤル(v)
歌曲集「シェエラザード」
ラシェル・ヤカール(s)/以上スイス・ロマンド管弦楽団(1986年)
連作歌曲「ドゥルシネア姫に心を寄せるドン・キホーテ」
フィリップ・フッテンロッハー(t)
組曲「クープランの墓」
組曲「マ・メール・ロワ」
逝ける王女のためのパヴァーヌ
(以上ローザンヌ室内管弦楽団(1977年)
アルミン・ジョルダン
ERATO STU 71126(写真は収録作品が少々違うもの)
Ravelの名曲を揃えて、どれも雰囲気たっぷり。Armin Jordan(1932-2006瑞西)は往年の名指揮者、時代は既に息子のPhilippe Jordan(1974-瑞西)の世代に至っております。 スイス・ロマンド管弦楽団の音楽監督在任は1985-1997年、アンセルメ退任後の低迷を救ったとの評価らしい。
ツィガーヌはPierre Amoyal(1949-仏蘭西)担当。ハイフェッツの一番弟子、ロマ魅惑の泥臭い旋律を正確な技巧、師匠ほどアクを感じさせぬ表現に仕上げて、美しい音色でした。(9:52)
Rachel Yakar(1936-2023仏蘭西)よる「シェエラザード」は言葉の壁を越えて、その妖しい、オリエンタルな風情がお気に入りの作品。「アジア(Asie)」(9:48)「魔法の笛(La Flute enchantee)」(2:52)「つれない人(L'Indifferent)」 (3:54)
以下、ローザンヌ室内管弦楽団に変わっても、デリケートなサウンド風情は変わりません。クールに優秀なアンサンブル。
Philippe Huttenlocher(1942-瑞西)による「ドゥルシネア姫に心を寄せるドン・キホーテ」はRavelのラスト作品なんだそう。これも言葉は理解できないけれど、筋書きは知っているし、バリトンの声は粋、セクシーでした。
「空想的な歌」(2:18)「英雄的な歌(叙事詩風の歌)」(3:18)「酒の歌」(2:01)
「クープランの墓」は小編成な二管編成。リアルな音質。オーボエの無窮動がステキな「Prelude」は夢見るよう(3:18)弾むようなリズムが小粋な「Forlane」(5:53)優雅に3/4拍子を刻んで陰影深い「Menuet」(4:39)快活な舞曲である「Rigaudon」に明るく締め括りました。(3:06)ぼんやり聴いているから気づかなかったけれど、オリジナルのピアノ作品とは曲順を変え「Toccata」は管弦楽化されていなかったんですね。
「マ・メール・ロワ」の原曲はピアノ連弾。二管編成だけど、7種の打楽器、ハープにチェレスタも入ります。
「眠れる森の美女のパヴァーヌ」はフルートが遣る瀬ない、そっと息を潜めるような始まり。(1:47)「親指小僧」ここも静謐、オーボエとイングリッシュホルンの音色の違いはしっかり感じられるところ。ピッコロの鳥の声も思わぬ効果。(3:36)「パゴダの女王レドロネット」華やかに軽妙な躍動するところ。きらきらとしたのはチェレスタですか?(3:32)「美女と野獣の対話」4分の3拍子の優雅なワルツ。ファゴットは鼻声でした。ヴァイオリン・ソロはセクシー。(4:19)「妖精の園」おとぎ話を懐かしく締めくくるような静謐な弦、そして管楽器の色彩が参入して、万感胸に迫るクライマックスがゴージャスにやってきました。最高。(3:45)
「亡き王女のためのパヴァーヌ」もピアノが原曲。管弦楽作品とは甲乙つけがたい魅惑のシンプルな旋律。二管編成+ハープ。ホルン・ソロに弦のピチカートが静かに支えて、フルートとハープがそっと合いの手。それは木管に引き継がれ、極限に抑制された弦に旋律が引き渡されました。これぞ夢見るようような静謐、緻密、淡彩な名曲!(6:12) (2026年3月28日)
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