独言ひとりごと

せっかくのHPなので、なにかたまには言っておきたい(2001年1月6日)  

 元旦に岡山を発って、北海道白老の両親のもと(温泉付き住宅)に滞在、1/3は札幌で高校時代の友人と旧交を温め、1/4は洞爺湖温泉に家族3人で向かいました。洞爺湖温泉はワタシが小さい頃には何度も訪問した風光明媚な温泉地ですが、2000年には有珠山が噴火して、今尚避難地域を抱える被災地です。モクモクと水蒸気を吹き上げる噴火口も間近に見て参りました。

 幸い、ワタシの宿泊した洞爺観光ホテルは老若男女で満員状態で、観光客は相当戻ってきている様子。ただでさえ不況の色濃い北海道で、天変地異とはいえ、ワタシが出来るせめてもの支援は観光で楽しんでくることくらいなので、その報告と、このHPを見て下さった人に宣伝のつもりです。

 2001年の帰省を計画するさいに考えたのは「できるだけ経済的にムダがないこと」(この不況時に当たり前のこと)、大阪生まれの女房と息子に「北海道らしい景色を堪能してもらうこと」(10回以上訪問しているとはいえ、いつも実家ばかりなので)の2点。元旦はANAの「21世紀超割」(これはインターネット予約不可。いつもの超割ならOKだが)で全路線10,000円也。帰りはさすがにそんな安いのはないが、JALの「家族ミニ・グループ割引」とかなんとかいうので割安で予約できました。

 白老の両親の家も「温泉付き」(つまり24時間入浴可)で魅力的ながら、さすがに両親とも年齢だし、親父は2年ほど前に大病で回復ぶりが心配で、ま、様子を見に行ったと言うことです。(お陰様で完全回復。元気でした)1/3の夜は札幌にて高校時代の友人二人(医者とフリーの芸能ライター)+息子同伴で、北海道料理を(引き続き)堪能。その日は札幌のマンション(ここがもともとの両親の家)に泊まって、翌日洞爺湖を目指しました。

 北海道でも、道南の太平洋側(白老)は雪が少なくて温暖なんです。(それはそれで寒いが)札幌はさすがに雪が多く、寒さも厳しい。(旭川とか道北になるともっときついが)札幌から洞爺湖はJRの特急で行くと早いが、わざわざ中山峠越えで厳しい雪の山道をバスで行くのも風情がある。札幌から南下するとこれまた有名な定山渓温泉(札幌市内)を抜け、雪深い中山峠〜喜茂別(アスパラとじゃがいもの町)〜スキーリゾートでにぎわうルスツを抜けて洞爺湖へと到達する約3時間(JRの所要時間の2倍か)。もちろんバスのほうが安い。(2,600円くらい)便は一時間おきくらいに出ております。

 洞爺湖の眺望は最高で、それだけでも価値は高い。でも、洞爺湖には活火山の贈り物である温泉があるんです。洞爺観光ホテルは「旅の窓」(My Trip)というインターネットのサイトで検索・予約しました。さすがに建物は少々年季が入っていて(30年くらいと類推)、部屋の造りも古めかしい(部屋風呂はついていない)ながら、全部屋湖畔に面しているという配慮。夕食は半分バイキング形式、朝食はバイキング形式でそこそこの水準ながら、一泊2食付き3人で18,000円(税サービス込)は安い。(当然お金を払えば、北海道の豪華な料理は追加可能)

 泉質は硫黄臭さがまったくなく、透明。昨今の豪華な銭湯(健康ランド)にやや及ばないが、雪の中の露天風呂もなかなか。(終夜開いている)帰りはタクシーでJR洞爺駅まで2,000円ほど(途中、噴火口近くまで案内していただく。ほんの近く)、千歳まで1時間15分(ひとり4,000円ほど)の計算。

 お客は多種多様で、爺さん婆さんは当たり前だが、お正月という時節柄小さな子ども連れの家族も多かったし、若いカップルも目に付きました。また、観光地の人気のバロメーターともいえる、若い女性のグループが多かったことにも希望がもてます。(当たり前だが、若い男のみとか、若くない男のみ、と言う集団は存在しない)北海道の冬は厳しいが、その自然は北海道ならではの貴重なものだし、食い物は旨い。お勧めです。

 休みが取れれば、ということが前提でしょうが、ANAの超割なんかと組み合わせれば北海道もけっこう安いもの。海外は割安でしょうが、日本の良さも見直してみて下さい。さて、2002年は友人など誘って定山渓温泉(札幌から近い)辺りを狙いたいが、如何なものでしょうか。

(2001年1月6日)

 


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