2016年記憶に残る録音と演奏会(香港の金田さんより)2016年も残すところ僅かとなりました。恒例のKechi Kechi Academyのお知らせといたしましょう。 まず、録音からですが、ことしはChandosとOnyxに集中していますね。他にもありましたが・・・
エーネスはドビュッシー、エルガーのソナタの録音もありましたが、今回はこれを採ります。ソロだけでなくアンサンブルプレイヤーとしても高い能力を発揮していますね。
温故知新、今年は二つのボックスセットが印象に残りました。一つはチャールズ・グローヴズのBritish Musicという24枚組のセットです。以前、Royal Liverpool Philの演奏をヘロヘロと言ったことがあるのですが、それは1968年録音のウォルトンで、今回聞き直してもヘロヘロですが、このセットの中では一番古い録音です。このセットの半分以上が同オーケストラによるものですが、年々技量が向上していったことが良くわかりました。イギリス音楽好きを自任していますが、件のウォルトン以外はダブってもおらず良い買い物でした。ディーリアスのパリ:大都会の歌のCDのスリーブはLPと同じで昔を思い出しました。もう一つがソニーから出たアンドレ・ワッツのセットです。LPと同じスリーブと収録内容ですので、1枚あたりの時間は短いのが不満ですが、彼はCBSにたった12枚のLPしか録音していなかったのですね。実はワッツの録音を買うの生まれて初めてです。なぜだろう? まじめな演奏。 また、温故知新というほど古いわけではないですが、スティーヴン・クレオバリー・ソコロフに目覚めた年でもありました。これからはまりそうです。 次いでコンサートです。今年も結構熱心にコンサートに通いました。単身赴任は暇ですからね。病気をしてからは酒席も減ったし。減らないのは出張でして、結構ミスしたコンサートがありました。今年はマレイ・ぺライアが出張で行けず、友人にチケットを買ってもらうことで無駄にせずに済んだということがありました。インド出張が延びて香港フィルの定期を逃したこともありましたね。 今年聴いたコンサートでは、以下のものが印象に残っています。 4月29日 香港フィルハーモニック、ジョナサン・ラムル(バス)、コートニー・ルイス指揮でウォルトンのベルシャザールの饗宴 滅多に聴ける曲ではないので良い経験でした。エキストラのブラスセクションが客席バルコニーの左右に配置されて、こういうのは実際に生で聴かないと面白さは理解できないですね。 6月24日 アンヌ・ケフェレックのピアノリサイタル 生誕150年のサティの曲を中心に19世紀の終わりから20世紀初頭までのフランスの作曲家の小品ばかりを集めたリサイタルで、ケフェレックがたどたどしい英語で解説してくれるという珍しいものでした。演奏はフランスのエスプリたっぷり。 7月9日 香港シンフォニエッタ スーンウック・キム(pf)、葉 詠詩指揮 ブラームスピアノ協奏曲第1番 キムは1988年生まれの韓国の若手ですが、堂々とした演奏振りです。将来楽しみな逸材だと思います。 9月10日 香港シンフォニエッタ、ダニエル・ミューラー=ショット(VC) 、アレッサンドロ・クルーデル指揮、エルガーのチェロ協奏曲 実はこのコンサートの少し前にヨーヨー・マを香港フィルの定期で聴いたのですが、今一つチェロが鳴っていないようで不満が残りました。このエルガーはチェロが朗々と鳴って気持ちの良い演奏でした。 9月25日 グローリアアンサンブル&クワイアー 片岡真理(かたおかまこと 男性です)指揮、ドボルザークのスターバトマーテル グローリアアンサンブル&クワイアーは宇都宮のアマチュア団体 弟夫婦が出ているのですが、偶々日本に出張できたので聴きに行きました。好演でした。 10月1日 クロエ・ムンのピアノリサイタル クロエ・ムンも韓国の若手ピアニストです。ジュネーブとブゾーニの両コンクールで優勝した逸材とのこと。ちなみにこの二つのコンクールを制したピアニストはもう一人いて、それはマルタ・アリゲリッチだそうです。ムンは両親が盲目で日本でいう生活保護をうけいていた貧しい家の出身でもちろん家にピアノが無い環境で勉強したということですが、そんなことはさておいて、この日の曲目はモーツァルト、アルベニス、シューマンでしたが、この人も将来楽しみなピアニストだと思います。 なぜか今年は室内楽のコンサートが一つもありませんでした。以上です。 (2016年12月31日)
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