Stravinsky 3楽章の交響曲/
Bartok 弦楽のためのディヴェルティメント/
Hindemith 交響曲「画家マティス」
(コンスタンティン・シルヴェストリ/フィルハーモニア管弦楽団)


米Angel S 35643 Stravinsky

3楽章の交響曲(1960年)

Bartok

弦楽のためのディヴェルティメント(1958年)

Hindemith

交響曲「画家マティス」(1958年)

コンスタンティン・シルヴェストリ/フィルハーモニア管弦楽団

米Angel S 35643

 Constantin Silvestri(1913-1969羅馬尼亜)による一連のEMI録音より。どれも驚きのかなり鮮明な音質でした。緊張感とメリハリある強烈な表現にオーケストラのアンサンブルは優秀、響きもクリア。

 3楽章の交響曲は1946年初演(作曲者/ニューヨーク・フィル)三管編成にティンパニ4台、大太鼓、ハープ、ピアノ。新古典主義時代ラストの作品とのこと。

 第1楽章「4分音符160」ごりごりとパワフルなサウンドに疾走して悲壮だけどカッコよい始まり、ピアノのアクセントは緊張感を湛えて印象的。かなり強引な表現だけど、響きはクリアに濁らない。「日本軍による焦土作戦の映像などから影響を受けた」というのはほんまですか?(9:43)

 第2楽章「Andante - Interlude (L'istesso tempo)」一転、木管とハープがのんびり牧歌的な風情に歌う緩徐楽章。木管の自在な絡み合いはオーケストラの技量を実感させるもの。(6:30)

 第3楽章「Con moto」無骨にしっかりとしたリズムを刻む行進曲風からやがてファゴット先頭に疾走が始まり、第1楽章の風情もちょっぴり回帰されて、ぎくしゃくとリズムにピアノやハープが囁きながら不協和音もリリカルに緊張感を高めて終了。(5:51)

 弦楽のためのディヴェルティメントの初演は1940年。現代音楽の擁護者パウル・ザッハー(Paul Sacher/1906-1999瑞西)/バーゼル室内管弦楽団。

 第1楽章「Allegro non troppo」アクセントしっかり、粗野にリズムを刻んでしっかり歩み出すはじまり。優しい表情や不安が交互に出現する不協和音に切迫感は高まります。テンポはゆったり目に揺れて、かなり濃厚な表現でした。(11:44)

 第2楽章「Molto adagio」暗く不安に、息詰まるような弱音の緊張感は半端ではない。(9:54)

 第3楽章「Allegro assai」泥臭い民族風旋律が躍動するバロック風合奏協奏曲。(7:43)

 交響曲「画家マティス」はオペラの素材を交響曲に仕上げた作品とのこと。二管編成だけど4名の打楽器奏者が ティンパニ、小太鼓、大太鼓、シンバル、トライアングル、グロッケンシュピール、銅鑼を駆使いたします。初演は1934年フルトヴェングラー/ベルリン・フィル、大成功であったとのこと。時代はこの先、暗黒へと進みます。

 Paul Hindemith(1895-1963独逸)の旋律はかつて辛気臭く感じて苦手だったけれど、やがてその知的に無表情な風情はすっかりお気に入りに変化いたしました。

 第1楽章「天使の合奏(Engelkonzert)」晦渋さを感じさせない知的な旋律がわかりやすく、筋肉質に躍動する始まり。(9:16)

 第2楽章「埋葬(Grablegung)」これはオペラの間奏曲なんだそう。荘厳な金管のコラールも神々しく、キリストの埋葬が敬虔な哀しみのうちに表現される緩徐楽章。(5:18)

 第3楽章「聖アントニウスの誘惑(Versuchung des heiligen Antonius)」苦し気に怪しい不協和音に始まり、それは集中力にエネルギーを溜めて、やがて疾走するパワフルな躍動に至ります。リズミカルに緊張感を以て高揚する金管や弦はオーケストラの技量を物語ります。ラストは最後は金管楽器がグレゴリオ聖歌の「ラウダ・シオン(シオンよ、讃えよ)」と「アレルヤ」を圧倒的な響きで強奏して締め括る・・・とはネットより引用したもの。(13:51)

(2026年9月26日)

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
▲To Top Page.▲
written by wabisuke hayashi