Hindemith 管弦楽のための協奏曲/シンフォニエッタ ホ長調/
ピッツバーグ交響曲/古いスイスの歌による行進曲
(ヴェルナー・アンドレアス・アルベルト/メルボルン交響楽団)


CPO 999014-2 Hindemith

管弦楽のための協奏曲(1925年)
シンフォニエッタ ホ長調(1949-50年)
ピッツバーグ交響曲(1958年)
古いスイスの歌による行進曲(1960年)

ヴェルナー・アンドレアス・アルベルト/メルボルン交響楽団

CPO 999014-2 1992年録音

 Hindemith 管弦楽のための協奏曲〜ハンス・ロスバウト/ニューヨーク・フィル(1960年ライヴ)を聴き出したら、激しい暴力的なオーケストラ各パートの饗宴の迫力は尋常ならざる熱気に充ちてヴィヴィッド、そして曇った音質に驚きました。興味深い作品と感慨して、ちゃんとした音質に作品を再聴したいな、そう思ったら、既に音源入手済、手許にありました。そこが長年のヲタク趣味の醍醐味であり成果ですよ。

 管弦楽のための協奏曲(1925年)こちら音質状態は怪しげなライヴとは異なってまともなセッション録音。タイヘンな暴力的に高揚する合奏協奏曲なんやけれど、こちらちょっとおとなしいと云うか知的と云うか・・・ニューヨーク・フィルの熱気とパワーには及ばぬ濠太剌利のオーケストラ。Werner Andreas Albert(1935-2019独逸)の統率は安定して、作品の姿を識るに充分な演奏でした。第2楽章第4楽章辺りの金管も迫力充分の追い込みでした。
 第1楽章「Mit Kraft, masig schnelle Viertel, ohne Pathos und stets lebendig」(2:58)第2楽章「Sehr schnelle Halbe」(3:05)第3楽章「Marsch fur Holzblaser: Nicht zu langsame Viertel」(3:34)第4楽章「Basso ostinato: Schnelle Viertel」(2:24)

 シンフォニエッタ ホ長調(1949-50年)は初耳作品。構成は古典的な4楽章構成だけど、辛気臭くも無感情な躍動が続いて、いかにも馴染のHindemithな雰囲気。ここ10年ほどすっかりお気に入り作曲家に至っております。
 第1楽章「Fast」不安げに小走りな弦とティンパニに始まって、管楽器の呼応も困り顔だけど、それなりのノリが疾走します。無機質な弦のアンサンブルも微妙な旋律と和声、破壊的な爆発はありません。(5:11)
 第2楽章「Adagio - Fugato」ちっとも甘味のない、腰が落ち着かぬ緩徐楽章。微妙に弾む忙しないリズムを刻みます。(6:58)
 第3楽章「Intermezzo ostinato - Presto」快速に落ち着かぬように走り回って、やがて金管木管が呼応して、素っ気なく終了。(2:29)
 第4楽章「Recitative - Rondo」情感の機微は読めぬ無表情な弦の詠嘆から始まって、ティンパニと金管が元気よろしく掛け合うクライマックスがやってきました。(5:34)

 ピッツバーグ交響曲(1958年)は幾度か聴いていたはずだけど、旋律は記憶に残っておりません。
 第1楽章「Molto energico」風雲急を告げる緊迫感溢れる爆発的始まり。それにしてもHidenmithの旋律はほんま鬱陶しく、そしてカッコ良い。(7:47)
 第2楽章「Slow March」ホルンが勇壮に活躍するゆったりと荘厳な行進曲。中間部はガチャガチャとした馬鹿騒ぎとなって、打楽器金管大活躍。(12:57)
 第3楽章「Ostinato」ラストは緊張感高まって金管と打楽器の遣り取り、賑やかにピッツバーグ縁のフォークソング?が高らかに歌われました。(5:58)

 「古いスイスの歌による行進曲」(1960年)は不気味な行進が多種多様な打楽器のリズムに乗せて遠くからやってくる・・・(4:20)

(2026年2月21日)

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written by wabisuke hayashi