リラクゼーションクラシック「午睡の夢


Rodrigo アランフェス協奏曲より第2楽章「アダージョ」
アルヘンタ/スペイン国立管弦楽団/イエペス(g)

Tchaikovsky 弦楽セレナード ハ長調 作品48より第2楽章「ワルツ」
Mussorgsky 組曲「展覧会の絵」より「古城」
カラヤン/ベルリン・フィル

Mozart ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K595
オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団/ゼルキン(p)

Debussy 牧神の午後への前奏曲
モントゥー/ロンドン交響楽団

Beethoven ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 作品13「悲愴」より第2楽章「アダージョ・カンタービレ」
ケンプ(p)

Debussy フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ より第2楽章
メロス・アンサブル

Wagner ジークフリート牧歌
フルトヴェングラー/ウィーン・フィルハーモニー
(ウソ ! ショルティと思う)

Goodays Classics GCC-042  500円で購入。

 通勤帰りの通りがかりに、こういうCDが売られているんですよ。ついふらふらと、モントゥーの「牧神」が欲しいな、と思ったわけです。(じゃ、正規盤をさがせ、ってか?)

 イエペスの「アランフェス」っていくつも出ていて、私もDG盤を持っています。アルヘンタとのこの録音は往年のベスト・セラーで一番評価の高いもの。燃えるような情熱的演奏で、興奮します。いつ聴いてもロマンティックでセクシーな旋律ですね。アルヘンタのバックは、オーボエの音色がちょっと薄いけど、共感に溢れて立派です。録音はソロ中心の昔風ですけど上々。

 (カラヤンの2曲はどうでもよくて)ゼルキンのモーツァルトが心打つ演奏。晩年のアバドとの録音は全集完成に至らなかったけれど、CBS時代の旧録音もじつに誠実で虚心です。オーマンディのバックは云うことなし。

 モントゥーの「牧神」は、この曲の中で一番好きな演奏だなぁ。なんの飾りもなく、ストレートでありながら気品を感じさせる演奏。

 ケンプのベートーヴェンは、ポピュラーにもなった名旋律を暖かい味わいで堪能させてくれます。ドビュッシーの室内楽はかつてBOSCHAPSのLPで感動したけれど、東洋的で不安げな旋律は幻想的。

 フルトヴェングラーのジークフリート牧歌も期待でしたが、あまりに音が良好で(あきらかなステレオ。しかも室内楽編成)ショルティあたりの演奏と目星をつけました。(ダブってしまった)曲の味わいを正統的なスタイルで生かした演奏です。

 500円でけっこう楽しめる「寄せ集め」です。


【♪ KechiKechi Classics ♪】

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written by wabisuke hayashi