From Paris to Vienna Unforgettable Melodies From The Golden Age of Light Music(CD4)
Waldteufel
ワルツ「 Estudiantina(エストゥディアンティーナ)」(「女学生」は誤訳とのこと)
フランツ・バウアー・チューセル/ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団(1981年?)
Suppe
喜歌劇「スペードの女王」序曲
ジョージ・ショルティ/ウィーン・フィル(1959年)
Hellmesberger
ワルツ「舞踏会の情景」
ロベルト・シュトルツ/管弦楽団
J.Strauss
皇帝円舞曲
ヘルベルト・カラヤン/ウィーン・フィル (1946-1948年)
Bizet
歌劇「カルメン」より第2幕への前奏曲と舞曲
エルネスト・アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団(1958年)
「カリヨン」〜組曲「アルルの女」より
ヘルベルト・カラヤン/フィルハーモニア管弦楽団(1958年)
Ravel
ボレロ
ウィリアム・スタインバーグ/ピッツバーグ交響楽団(1958年)
Brilliant 8528/2
10枚組「From Paris to Vienna」/「Unforgettable Melodies From The Golden Age of Light Music」を入手したのが、2014年11月頃?リンク先を見ても内容はほとんどわからんし、いったいどこで内容情報確認して入手決意したんでしょうか、もう記憶もありません。(マケプレ激安出品+ポイント値引きにて入手)一部だけなら【♪ KechiKechi Classics ♪】 の記事のほうが親切情報かも。パブリック・ドメイン中心にマニアックな音源満載、音質は玉石混交。だけどモウレツに愉しい!「軽音楽」。ロベルト・シュトルツのみ音源経緯特定できず。
日本では「女学生」と誤訳された「 Estudiantina(エストゥディアンティーナ)」は(このCD一枚中唯一)比較的新しいディジタル録音、第1曲めには鮮度のよろしい音源を配置するのも配慮でしょう。カスタネットが躍動する賑々しい作品は、学生の馬鹿騒ぎに相応しい華やかさでしょう。オーケストラも本場モンでっせ。(タイミング表示6:35は誤り→7:02)喜歌劇「スペードの女王」序曲は強面ショルティが46歳の時に録音した、一体何故?的レパートリーより。もともと叩き上げカペルマイスター出身の人だから、こんな喜歌劇も実演経験があるのでしょうね、きっと。強烈叩き込むような激しいド迫力と推進力に、息を呑んで思わず耳をふさぎたくなるほど喧しい!オリジナルさておき、英DECCA録音はオン・マイクに最強音で盛大に割れました。
ワルツ「舞踏会の情景」は弦のアルペジオがウキウキと忙しく活躍する冒頭から、中間部は優雅なワルツとなります。シュトルツのオーケストラも雰囲気があって、ややヒスっぽいけれど思ったほど音も悪くないもの。Joseph Hellmesberger, Jr.(1855ー1907)ってクライスラーやエネスコの先生なんですね。
「皇帝円舞曲」はカラヤン活動休止時期の(太古)EMI録音のはず。これが以前所有していた情けない音質から、かなりリアルなものに変貌していて、1959年英DECCA録音?一瞬そんなことを考えたもの(この作品は録音していないはず)これもヒスっぽいけど、溌剌として優雅な語り口の上手さはこの頃から。ここから舞台はウィーン→パリに遷って(作品は西班牙趣味)「カルメン」はエルネスト・アンセルメの担当、音質がウリの英DECCAサウンドはまずまず、やはりヒスっぽくオンマイク、ツボを押さえたアッチェレランドも決まっております。
引き続きのBizetは当時精力的な録音を重ねていたカラヤン/フィルハーモニア管弦楽団、冒頭雄弁なホルンの活躍はデニス・ブレインに非ず、もう亡くなっていた頃でしょう。音質は少々落ちて、それなりでした。繊細なニュアンス溢れた表現に、オーケストラは上手いもんです。ラスト「ボレロ」は米Capital録音、これが一番音質良好。硬派独逸系指揮者+亜米利加のオーケストラ、といった先入観を覆してイン・テンポ、正確無比なリズムのまま白熱して各パートの上手さ抜群!作品の魅力を余すところなく、ムダなく表現してくださって文句なし。
なんか凄いコンピレーションだけど、全10枚、全部こんな感じでした。 (2017年8月6日)
【♪ KechiKechi Classics ♪】 ●愉しく、とことん味わって音楽を●
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