Dvora'k 伝説曲 作品59/アメリカ組曲イ長調
(ヴァーノン・ハンドリー/西オーストラリア交響楽団)
Dvora'k
伝説曲 作品59
アメリカ組曲イ長調 作品98 B.190
ヴァーノン・ハンドリー/西オーストラリア交響楽団
ABC Classics 456359-2 (c)(p)1997年?
かつてNMLにて拝聴可能だったのに、現在は消えているようです。別途ABC 4763514としてネット検索できるけど廃盤済、情報をネットに探っても【♪ KechiKechi Classics ♪】音楽日誌くらいしか出現しません。幻の一枚かな、誰も求めそうもないけれど。Vernon Handley (1930ー2008英国)は往年の名匠、本国から遠く、世界一美しいと云われる濠太剌利西海岸の街パースに出張していたのですね。音質は良好。
伝説曲 作品59は1881年、交響曲第6番ニ長調の時期にピアノ4手用として作曲され、のち小編成管弦楽作品として編曲したそう。Wikiを調べても詳細楽器編成が探せません。ティンパニ有、金管が少ないと類推、ホルンのみ?(自信ないけど)これが時にけっこう活躍して目立ちます。
第1番 Allegretto non troppo, quasi andantino (ニ短調)3:30
第2番 Molto moderato (ト長調)4:40
第3番 Allegro giusto (ト短調)4:24
第4番 Molto maestoso (ハ長調)6:59
第5番 Allegro giusto (変イ長調)4:57
第6番 Allegro con moto (嬰ハ短調)4:33
第7番 Allegretto grazioso (イ長調)3:11
第8番 Un poco allegretto (ヘ長調)4:16
第9番 Andante con moto (ニ長調)2:40
第10番 Andante (変ロ短調)4:53
以上10曲から成って全曲で40分ほど、有名なスラヴ舞曲集に雰囲気クリソツ、例の如し懐かしくも優しげな哀愁旋律連続、これも舞曲だけど、スラヴ舞曲ほど賑々しく大騒ぎじゃない。第4番ハ長調、第5番 変イ長調辺り、たっぷり悠然として優雅なスケール、色彩豊かに次々移り変わる風景・・・クーベリックとかバルビローリなど録音も少なくないけれど、演奏機会はあまりない名曲でしょう。ハンドリーはオーケストラを端正に歌わせて仕上げは余裕、あまり拝聴機会のないオーケストラは意外と素直な、スッキリとした濁りのない細身な響き。弦も管もけっこう上手くて、よう鳴ってましたよ。
アメリカ組曲イ長調 作品98 B.190もオリジナルはピアノ作品(B.180)。題名通り亜米利加時代の作品、二管編成、ホルン4本先頭に金管勢揃い、打楽器も多彩な編成でした。
第1曲 Andante con moto 5:30
第2曲 Allegro 3:47
第3曲 Moderato (alla Pollacca) 4:27
第4曲 Andante 4:08
第5曲 Allegro 3:37
こちら伝説曲とは風情が違ってしっとり、悠々としたスケールは夢見るように穏健、わかりやすさはいつものこと。響きに厚みもあって、旋律リズムの扱いも後年の熟達した多彩、ハンドリー率いるオーケストラは細部丁寧に描いて軽快なサウンドが続きます。交響曲ほどの深刻なスケールに非ず、母国への郷愁を感じさせる懐かしい作品でした。 (2021年3月27日)
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