Debussy 「夜想曲」/6つの古代の墓碑銘/
サラバンド/バレエ音楽「おもちゃ箱」(アルミン・ジョルダン)
Debussy
「夜想曲」
スイス・ロマンド管弦楽団/ロマンド室内合唱団(1990年)
6つの古代の墓碑銘(Ansermet編)
サラバンド(Ravel編)
バレエ音楽「おもちゃ箱」(Andre Caplet編)
バーゼル交響楽団(1981年)
アルミン・ジョルダン
ERATO 9029595353
Armin Jordan(1932-2006瑞西)は独逸語圏の出身だから「ヨルダン」が正しい呼び名なんだそう。アンセルメの後継にしばらく独逸系が多かったスイス・ロマンド管弦楽団。彼の音楽監督在任は1985-1997年、みごとに整ったアンサンブルを聴くと、曖昧な味わい系だったアンセルメ時代とはかなり違っております。
「夜想曲」の全曲初演は1901年。楽器編成は三管編成を基本に各曲ごとに異なります。淡く軽いサウンドと正確軽快なリズムが両立した素晴らしい演奏でした。音質は上々。
「雲(Nuages)」低く鈍く、ゆっくり動く雲を描写する天才の技。(7:42)
「祭り(Fetes)」リズミカルに自在な旋律も軽妙なノリ、繊細デリケートな響きが堪能できます。変拍子がオモロいところ。(6:28)
「シレーヌ(Sirenes)」人魚のヴォカリーズも妖しく、大洋に陽光が眩しく反射する情景。夢見るように浮遊する淡い軽さ、妖しくも線の細い清潔、デリケートな表現が素晴らしい。(9:05)
「6つの古代の墓碑銘」のアンセルメ管弦楽編曲初演は1939年、二管編成に4-hr/1-tbと金管少なく、ティンパニ、銅鑼、二種のシンバル、ハープ。そっと囁くような音楽が続きました。。正直なところ、アンセルメの録音にはあまり佳き印象も記憶もありません。ようやくこの未知な演奏に作品の魅力を発見いたしました。
Sinfonieorchester Baselはオペラハウスでの演奏も担当して、ジョルダンは1971-1989年バーゼル歌劇場の音楽監督を務めていたそう。オーケストラの技量はスイス・ロマンドと遜色はありません。録音も弱音をよく捉えて極上でした。
「夏の風の神、パンに祈るために(Pour invoquer Pan, dieu du vent d'ete)」セクシーなフルートから木管主体に気怠い旋律が歌う。(2:37)
「無名の墓のために(Pour un tombeau sans nom)」冒頭はオーボエ・ダ・モーレ?不安に揺れる静謐な響きが続きます。ヴァイオリン・ソロも切ない。(3:37)
「夏の夜の雨のために(Pour que la nuit soit propice)」これも不安げに自在、淡々とした木管の絡み合い。(2:14)
「踊る女のために(Pour la danseuse aux crotales)」静謐な木管がキラキラ、愁いを湛えたセクシーな躍動。(2:29)
「エジプトの女のために(Pour l'Egyptienne)」冒頭はオーボエ?アラブ風の旋律に始まって、遣る瀬ない気分が高まります。(3:09)
「朝の歓びのために(Pour remercier la pluie au matin)」木管群がそっと華やかに、爽やかに絡み合って儚く消えていきました。(2:20)
「Sarabande」は1922年にRavelがピアノ曲より二管編成に編曲したもの。これは熟達した管弦楽化は雄弁、華やかに色彩豊かでした。(4:59)
「La Boite a joujoux」はDebussy没後1919年初演。ピアノ曲から友人であるAndre Caplet(1878ー1925仏蘭西)が補筆完成したもの。二管編成に6種の打楽器、ピアノ、チェレスタも入ります。そのピアノが要所に印象的なアクセントを刻んでおります。
「前奏曲(Prelude)」ホルンとピアノが囁いて、そっと静かな事件の前触れ。(2:31)
第1場「おもちゃ屋(Le Magasin de jouets)」ユーモラスに可愛らしい、素っ頓狂にメルヘンな旋律がたくさん登場します。(11:17)
第2場「戦場(Le Champ de bataille)」可愛らしいおもちゃの戦争かな?勇壮な行進もあって、脈絡なく旋律は動き続けました。(9:10)
第3場「売りに出た羊小屋(La Bergerie a vendre)」オーボエ・ソロも静かに、ノンビリとした風情。(5:55)
第4場「財産ができてから(Apres fortune faite)」これってどんな意味なんでしょう。落ち着かぬ動きのある躍動と華やかに賑やかな金管の疾走。(2:13)
「エピローグ(Epilogue)」静かな幕引き。(1:13)
(2026年10月31日)
【♪ KechiKechi Classics ♪】 ●愉しく、とことん味わって音楽を●
▲To Top Page.▲
|