To CLASSIC ちょろ聴き

CLASSIC ちょろ聴き(3)


図書館で借りたからタダ Bach 管弦楽組曲全曲
マンゼ/ラ・ストヴァガンツァ・ケルン/有田正広ほか(1994年録音)

古楽器もすっかり定着したというか、痩せぎすでエキセントリックなテンポ設定ではない、オーソドックスであっても充分新鮮な演奏が目白押し。新鮮なカニにミソがたっぷり詰まっているような、存分な満足感があり、気持ちのよいノリもある。軽量級の演奏ではないが、かといってかつての巨匠時代の不要な柄の大きさにも縁がなくて、今風の娘さんがトラッドな服装で、しかもグラマーな感じかな?(2001年12月24日)

PHILIPS456 775-2  2枚組 480円 Rachmaninov パガニーニの主題による変奏曲 ほか
フライシャー(p)/セル/クリーヴランド管

Mozart のハ長調ソナタK330のリリカルな味わいもよいが、ROREMの「舟歌」がこれほど美しい名曲とは!「パガニーニ変奏曲」は今まで聴いたうち最高の演奏である確信有。セルのバック共々、充実しきって息もつかせぬ緊張感、大人の甘さが横溢。Lisztのロ短調ソナタはアンダンテが美しい。若い頃の彼はもの凄くハンサム。(2001年12月24日)

History 20.3166-306 40枚組5,990円 Tchaikovsky ピアノ協奏曲第1番(1941)/Rachmaninov ピアノ協奏曲第3番(1930)ほか
ホロヴィッツ(p)

チャイコは怒涛のトスカニーニとのライヴ、もう一方はコーツ/LSOとの歴史的録音。息を呑むほどに激しく、テンション高く、その甘い音色に翻弄される思い。こんなん聴いちゃうと、並みのユルい演奏は意味を失います。快速テンポで両曲とも「嗚呼、名曲」であることを痛感。音はあまりよろしくないが、気にならない。(2001年12月11日)


【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
▲To Top Page.▲
written by wabisuke hayashi