To CLASSIC ちょろ聴き

CLASSIC ちょろ聴き(12)


LP→DAT→MDにて複写。あくまで個人で楽しむためのものです Mahler 交響曲「大地の歌」〜ワルター/ウィーン・フィル/フェリア/パツァーク(1952年録音)
「大地の歌」はこれで出会い、ワタシにとっての標準・・・と呼ぶにはあまりに完成度が高く、深い。「戦前の方が」という評価も多いようだけれど、こちらはなんせ音がヨロシ。ウィーン・フィルの艶やかなアンサンブルが理想的な状態で、嗚呼ほんまにやさしく、美しい、と溜息ひとつ。歌い手二人はそうとうにクセがあるが、この「アク」こそ時代の表現であり、現役の演奏者では再現できない人間の根元的な苦悩が刻まれて、胸を打つばかり。脱帽。(2002年9月25日)

FM→カセット→MDにて複写。あくまで個人で楽しむためのものです Mahler 交響曲第4番ト長調〜インバル/フランクフルト放送交響楽団/オジェー(1989年11月9日新宿文化センター・ライヴ)
これほどまでに研ぎ澄まされ、緊張感に満ちた「第4番」はかつて未経験。異様なほどの禁欲的な集中力に溢れ、それが逆に「天国」のやすらぎを存分に表現する。細部までていねいに歌い込まれ、どのパートもよけいな色づけを廃しているのに、存分に美しく、幸福感さえ有。今は亡きオジェーは理想的な知性を感じさせ、ライヴとは思えないアサンブルの完成度と、極上の音質も賛美したいところ。(2002年9月25日)

Tre'sor2002 FTS0106-3 3枚組1,990円にて購入 Beethoven  荘厳ミサ曲ニ長調 作品123〜シューリヒト/南ドイツ放送交響楽団/聖ヘドヴィッヒ教会合唱団/シュターダー/カヴェルティ/ヘフリガー/レーフス(1957年9月15日録音)
ワタシ個人的に数少ないBeethoven お気に入りの曲のひとつ。モノラル(?)だけれど、音の状態良好。明快で、鈍重な威圧感を一切感じさせない。作為や思わせぶりとは無縁の自然体であり、これほど気持のヨロシい演奏もなかなか経験できないでしょ。名だたる声楽陣も絶好調、ベネディクトゥスの荘厳さ・気高さに胸打たれます。このソロ・ヴァイオリンは天使の声か?いつ聴いても泣けます。(2002年9月25日)


【♪ KechiKechi Classics ♪】

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written by wabisuke hayashi