Berlioz 幻想交響曲 (アンドレ・クリュタンス/フィルハーモニア管弦楽団)
Berlioz
幻想交響曲
アンドレ・クリュタンス/フィルハーモニア管弦楽団
EMI 1958年録音
Andre Cluytens(1905ー1967白耳義)は中学校の音楽室にBeethovenの交響曲第7番のLPがあって、勝手に聴いていた昔馴染み。2025年12月、前からちょっと挙動不審だったHDDがとうとう症状悪化して残念「Cluytens/EMI音源」全部再生不可能に至りました。以下、この幻想交響曲の音源ファイルは現在手許にありません。著作隣接権は切れているのでぼちぼち再入手いたしましょう。以下、以前聴いた分のメモ再掲載。
これはびっくり!LP廉価盤時代からの馴染の存在は数十年ぶりの再聴、音質はかなり良好、フィルハーモニア管弦楽団も絶好調。こどもの頃から聴き続けて不遜にも少々食傷気味に至った著名作品は、これほどニュアンスたっぷりに新鮮に響いたのも久々。初演は1830年初演、Beethven「第九」のわずか6年後ですよ、その驚異的な革新性に驚かされます。はこの演奏、繰り返しもコルネットもないのは残念だけどけれど、これは驚きのヴェリ・ベスト。
第1楽章「夢、情熱」神妙な始まりから、晴れやかに浮き立つような情感の高まりは自然にテンポ・アップしてアツいもの。強弱メリハリ、寄せては返す微細な表情付けも入念に、フィルハーモニア管弦楽団のアンサンブルは優秀です。ホルンの素直な色に感心いたしました。イデー・フィクス(固定観念)は決然として力強く、想いは高まります。残念ながら提示部繰り返しはなし。(13:59)
第2楽章「舞踏会」ゴージャスに不安げな序奏から、優雅に軽妙なワルツが華やかに歌います。ほんのちょっぴりの躊躇いも効果的、木管が浮き立ってハープが夢見るように美しい。旋律に彩りを添えるコルネットは欲しかったなぁ。ラストあたり「イデー・フィクス」ハリエット・スミスソンの姿が垣間見えます。(6:26)
第3楽章「野の風景」静謐な大自然に羊飼いの牛追い歌(イングリッシュ・ホルン)が牧歌的に流れて、微妙な心情風景は揺れ動きます。その描写は入念、ふっくらとした情感の高まり表現も、わずかなテンポの動きと追い込みに説得力充分。清潔な木管が上手いなぁ。(16:26)
第4楽章「断頭台への更新」に於けるティンパニの存在感、怪しい金管のキレや広がり方、空間認識も素晴らしい。ファゴットの間の手の存在感充分。木管云々、なんて書いたけれど金管も文句なく上手いオーケストラですよ。ラスト「イデー・フィクス」は首切り断頭台の露と消えました。(4:46)
第5楽章「魔女の夜宴の夢」はグロテスクなサバト(魔女の饗宴)。時代を考えるとほんまに新しい、強烈な作品ですよ。オーケストラのパワーは充分、圧巻の金管の鳴りっぷり、ラッシュに文句ない追い込み。鐘が少々遠いのが残念。「怒りの日」はファゴットとオフィクレイド(?見たことはない楽器)弦のフーガに金管は強烈な呼応して、コル・レーニョ(特殊奏法なんだとか)も出現、やりたい放題のフィナーレは熱狂的に幕を閉じました。(9:29) (2025年12月27日)
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