Berg 3つの小品/5つのアルテンベルク歌曲/7つの初期のリート/ J.Strauss II/Berg編 ワルツ「酒、女、歌」 (マルク・アルブレヒト/ストラスブール・フィル)
Berg
3つの小品
5つのアルテンベルク歌曲
7つの初期のリート
J.Strauss II/Berg編 ワルツ「酒、女、歌」
マルク・アルブレヒト/ストラスブール・フィル/クリスティアーネ・イヴェン(s)
PentaTone PTC5186363
日本でもお馴染みMarc Albrecht(1964-独逸)はオペラ畑に活躍して、2008-2011年l'Orchestre philharmonique de Strasbourgの音楽監督。実演に接した方の評によるとパワフルな音楽を演る人らしい。Christiane Iven(1965-独逸)は既に舞台より引退して、現在は教育者とのこと。これはPentaToneの優秀録音。演奏歌唱云々の判断は付かないけれど、整った迫力アンサンブルを堪能できました。
Three pieces for orchestra, Op. 6は巨大な(拡大された)四管編成、もちろん多種多様な打楽器必須。1923年初演(「Marsch」は演奏不可とされたらしい)全曲初演は1930年とのこと。現在では録音や頻繁に演奏会に取り上げられる人気作品に至りました。
「前奏曲(Praludium)」怪しく重く巨魁、そして凶暴的に静謐。(4:51)
「輪舞(Reigen)」ここも神秘に蠢く巨大な風情。混沌とした中にワルツが垣間見えます。(5:38)
「行進曲(Marsch)」地面を這いずるような・・・どこが行進曲?絶叫する金管(まるで「運命の動機」?)激しい打楽器の乱舞、不気味に激昂する混沌も爽快な大爆発と感じます。のちの「ヴォツェック」に一脈通じているそう。響きはクリアに濁らず、オーケストラの実力を発揮しておりました。(10:02)
Altenberg Lieder, Op. 4の一部初演は1913年(Scho"nberg/男声ソロ)警察沙汰裁判沙汰になるほどの大騒動だったとのこと。全曲初演はずっと後年1952年(ヤッシャ・ホーレンシュタイン)三管編成+6種の打楽器にチェレスタ、ピアノ、ハーモニウム、グロッケンシュピール、シロフォン、もちろんハープも入る大掛かりな編成。クリスティアーネ・イヴェンの声質はしっとりとしたメゾ・ソプラノ。短い知的な旋律が妖しく続いて不安、大管弦楽は静謐透明デリケートな響きに支えます。
「心よ、おまえは吹雪のあとではさらに美しく(Seele, wie bist du schoner)」(2:42)
「きみは夕立のあとの森を見たか?(Sahst du nach dem Gewitterregen den Wald)」(1:24)
「きみは宇宙の果てを瞑想し(Uber die Grenzen des All)」(1:33)
「わたしの心に訪ねるものはなく(Nichts ist gekommen)」(1:29)
「ここには安らぎがある(Hier ist Friede)」(4:07)
Seven early songsは1905-1908年の作品を1928年管弦楽伴奏に編曲したもの。全曲初演は1931年、既に「ヴォツッェク」の成功によりBergの評価は上がっていて、大好評だったとのこと。二管編成+6種の打楽器。こちらは後期浪漫の甘い残滓たっぷりにわかりやすい旋律、R.Straussを連想いたしました。のびのびとした女声ソロは優雅そのもの。
「夜/Nacht (Carl Hauptmann)」(3:54)
「葦の歌/Schilflied (Nikolaus Lenau)」(2:11)
「夜の歌/Die Nachtigall (Theodor Storm)」(2:16)
「夢のひととき/Traumgekront (Rainer Maria Rilke)」(2:52)
「部屋の中で/Im Zimmer (Johannes Schlaf)」(1:14)
「愛の讃歌/Liebesode (Otto Erich Hartleben)」(1:52)
「夏の日/Sommertage (Paul Hohenberg)」(1:49)
Johann Strauss Jr.「Wein, Weib und Gesang」は客寄せのため1921年「ウィーン私的演奏協会」用編曲。弦楽四重奏+ピアノとハルモニウムの編曲。もともとの素朴なウィンナ・ワルツの風情に戻て、優雅に親し気でした。(11:43)
(2026年9月12日)
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