Beethoven 弦楽四重奏曲第4番ハ短調 作品18-4/
第5番イ長調 作品18-5/第1番ヘ長調 作品18-1
(プラジャーク弦楽四重奏団)


PRD250183D Beethoven

弦楽四重奏曲第4番ハ短調 作品18-4
弦楽四重奏曲第5番イ長調 作品18-5
弦楽四重奏曲第1番ヘ長調 作品18-1

プラジャーク弦楽四重奏団

PRD250183D 2002-3年録音

 チェコの名団体は2022年に来日して、50年の歴史を終えたとのこと。

 Beeやん得意のハ短調の調性による第4番ハ短調は1800年辺り、30歳頃の作品。。
緊張感漂って深刻に疾走するカッコ良い第1楽章「Allegro ma non tanto」(8:57)
 第2楽章「Scherzo,Andante quasi Allegro」はBachを彷彿とさせるフーガに始まって、やがて力強くいきいきとリズムを刻むスケルツォ?(5:44)
 第3楽章「Menuetto Allegretto」これもかつてのメヌエットを思えば、深刻な風情が際立つ力感あるところ。(4:13)
 第4楽章「Allegro」には第1楽章の切迫感が戻ってラスト、テンポを一気に上げてここの疾走もカッコ良い。(4:27)

 第5番イ長調もやはり1800年頃の作品。
 上機嫌に晴れやかに躍動して陰影豊かな第1楽章「Allegro」(6:51)
 第2楽章「Menuetto」もリズミカルに牧歌的に陰影豊か(4:53)
 第3楽章「Andante cantabile,. Thema - Variations I-IV」ここは期待通り安寧の安らぎから、やがて軽快な変奏曲に至ります。(9:18)
 第4楽章「Allegro」は溌剌と喜びが疾走して華やかな勢いたっぷり、ヴィオラが運命の動機を提示?そうは聴こえんけどなぁ。(6:34)

 第1番ヘ長調も同時期の作品で、第1番が一番最初の作品ではないそう。
 第1楽章「Allegro con brio」は優雅に流線型の細かい音形がカッコ良い始まり。(9:13)
 第2楽章「Adagio affettuoso ed appassionato」は期待通りの深遠深刻な風情はBeeやんの個性横溢しております。名残と詠嘆に充ちた名旋律。(9:35)
 第3楽章「Scherzo: Allegro molto」控えめに軽快な短いスケルツォを経(3:18)
 第4楽章 「Finale: Allegro」は技巧的な細かい音形旋律が優雅にしっとり、緊張感を湛えて元気よろしく終了いたしました。(6:28)

 名曲をたっぷり堪能出来。Beeやんの弦楽四重奏はあまり聴いていないので、他との演奏比較云々できないけれど、充分な緊張感と集中力、美しい音色を堪能いたしました。

(2025年6月28日)

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written by wabisuke hayashi