長久手フィル第31回定期演奏会
(米津俊広指揮/2019年11月10日長久手市文化の家森のホール)
Rossini
歌劇「セヴィリアの理髪師」序曲
Mozart
交響曲第40番ト短調K.550
Tchaikovsky
交響曲第5番ホ短調
米津俊広/長久手フィル
演目がありがち・・・といった贅沢な印象を抱きつつ、自宅より速歩坂道20分ほど、至近の文化の家森のホールへ。最大収納717人、8-9割お客が入っていてほぼ満員。ギリギリに入場したので良い場所は取れません。前のほうへ。
「セヴィリアの理髪師」序曲はほんの顔見せ、左端のシンバルのお兄さんの出番はこれのみ。Mozartのト短調交響曲は名曲中の名曲、おそらくクラリネット入りかと。管楽器も少ないし、超絶技巧が必要な作品でもないでしょう。誠に申し訳ないけれど、それだからこそアンサンブルの集中力が求められるもの。ちょいと”う〜む”ってな感慨抱きつつ、お隣のおじさんの小さないびきに苦しんでおりました。
15分の休憩中に2階席に移動したら、ようやく全貌が見渡せました。Tchikovskyの第5番はけっこう好きで、アマオケがよく取り上げるから幾度は生演奏体験もありました。低音クラリネットの「運命の主題」に導かれてヴィオラ、チェロ、バスで開始する第1楽章、例の憂鬱にくぐもったサウンドはヴィオラなんですね。2管編成だけど、フルート3本(ピッコロ持ち替え第3楽章に登場・・・だったはず)管楽器の重ね方、弦楽器の中低弦の扱い方、すごく工夫されていて、例の甘く美しい旋律サウンドを際立たせます。
第2楽章「Andante cantabile」はホルンニストの腕の見せ所。立派でしたよ。トランペットはたしか4人、ホルンもそうだけど、人数を変えて音の重ね方に変化を付けているんですね。打楽器はティンパニのお姉さん一人、これが超絶カッコ良い!終楽章に「運命の主題」が回帰してわかりやすいカタルシスがありました。 (2019年11月10日)
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