名古屋ムジークフェライン管弦楽団第31回定期演奏会
(黒岩英臣指揮/2017年3月12日刈谷市総合文化センター大ホール)
Mahlerに限らず、よく知った作品は生で聴いてこそ一区切り、今回第4番を体験、残るは第7番、第10番となりました。折しも春接近!花粉症状最悪でもわざわざ刈谷迄出掛けましたよ。意欲的なDvora'kの交響詩、R.Strauss、そしてMahlerでしょ?このホールは立派なもの、客席は1500ほど?60%ほどの入りでした。アマオケは一般にBeethovenBrahmsTchaikovskyの演目が多くて、ただでさえ出不精な自分の意欲が高まりません。Messiaenだったら何を置いても出掛けまっせ。
前半のDvora'k、R.Straussはウォーミング・アップ。いずれ大好きな作品、もちろん注目はホルン!(ドン・ファンのテーマ)このパートもたいへんですよ、後半のMahlerの大奮戦が控えておりますし(長いソロが続きます)。高らかに朗々と頑張っておりましたよ。この作品は(いかにも)オーケストラの技量必須な難曲っぽいですね。
さて後半のMahler、聴き手の体調も整ってまいりました。楽器編成はトロンボーンを欠き、ホルンも4本のみ、他を考えるとかなり小さい・・・けど打楽器4人ですもんね。CDで聴く限り、Mahler特有の凄みエグ味みたいのが足りないと感じて、拝聴優先順位が下がっておりました。たしかにどの楽章も平穏安寧な美しい旋律続いております。各パートに旋律が引き継がれて、ちゃんと出番というか、活躍の場面があるのですね。
例えば第4楽章「Sehr behaglich」冒頭、クラリネットの優しい音色から始まって、オーボエ、フルートと引き継がれます。けっして響きは濁らず、各旋律が浮き上がります。4人の打楽器が効果的なアクセントになっているのは実演で初めて理解できました。ヴァイオリン・ソロは二人いるのですね。
黒岩さんは速めのテンポをベースに入念な描き込みに揺れます。それがとても効果的。終楽章に女声ソロで締め括る作品も珍しいですね。岡さんの声は天使の声でした。最高。この作品も大好きになりました。 (2017年3月12日)
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