アゴスティーニ教授と学生たちによるVivaldiの「四季」
(2013年7月4日(木)長久手市文化の家 森のホール)


Bach

ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV1041

Vivaldi

協奏曲集「和声と創意への試み」作品8/1-4「四季」

フェデリコ・アゴスティーニ(v)/愛知県立芸術大学音楽学部弦楽器コースの学生たち

2013年7月4日(木)長久手市文化の家 森のホール18:30開演  当日券500円也

 イ・ムジチのコンマスであったアゴスティーニ氏が、愛知県立芸術大学へ一週間客演指導に来ていて、数回演奏会やら公開レッスンを行ったとのこと。そのラスト演奏会がありました。800人入る会場は半分ほどの入り、学生は無料だったそうで、子供も含め若い人たちはたくさん来場しておりました。前回演奏会では会場残響に少々クセがあるのかな?そんなことを感じたけれど、今回の「イ・ムジチ」サイズ(弦12名+チェンバロ)アンサンブルなら違和感なし、みごとな音でした。美しい、風情ある会場。

 もうすっかり聴く機会はないけれど「イ・ムジチの四季」は我らポスト団塊の世代(諸先輩である団塊の世代も同じか)には”音楽への遭遇”となったイタリアの陽光。フェリックス・アーヨ(新旧)、ロベルト・ミケルッチ、ピーナ・カルミレッリ、そしてフェデリコ・アゴスティーニ、さらにマリアーナ・シルブと続いて録音されたと記憶します。モダーン楽器によるアンサンブルは古楽器隆盛の時代に至って、少々位置付けは厳しいことになっている・・・かも。閑話休題(それはさておき)

 生「四季」は2度目体験。学生たちのバックも立派だったし、アゴスティーニのかりっと明るく、歯切れよく歌うヴァイオリン。オーソドックスなリズム感、各楽章ラスト必ずふわっとルバートして終えるスタイル。ソロの装飾音は最低限〜これでっせ、ほっとするように懐かしい馴染みのスタイル。もう作品も含め、滅多に聴かなくなってしまった作品だけど、先月拝聴した西崎崇子盤なんかも、たまに聴くと悪くない。

 極東マンションの片隅で眉間にシワ寄せて、というのは正しい音楽拝聴に非ず。まずは新鮮な音楽を基本に置きましょう。おお、そういえば今回も「NBS」(長久手市ブラヴォー・サービス)(もちろんウソ)頑張ってました。

(2013年7月4日)


【♪ KechiKechi Classics ♪】

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written by wabisuke hayashi