Wolf 歌曲集
(1953年 シュヴァルツコップ/フルトヴェングラー)


Wolf 歌曲集

春に、妖精の歌、さようなら、眠れる嬰児イエス、現象、とりすました女、改宗した女、アナクレオンの墓、花の挨拶、主顕節、ずっと前から憧れていた、なぜ怒っているの、いいえお若い方、恋人がわたしを食事に招いた、花でわたしを覆って、主よ、この地を担うもの、わたしの髪の影に、悪態の限りを尽くし、明るい月のなんと輝かしく、夏の子守歌、夜の魔力、ジプシーの少女

シュヴァルツコップ(s)フルトヴェングラー(p)

VIRTUOSO FV 3007  1953年8月18日(との表記)ザルツブルグ・ライヴ   1,000円

 誰でも知っている有名なる録音だけれど、これは1990年頃出回った海賊盤VIRTUOSO(最近出ているクロアチアのレーベルとは別)のもの。ワタシには歌やその伴奏を云々するほど聴き込んでおりませんが、せめて余計な知識関係の問題提起(蘊蓄じゃないつもりだけれど)を少々。きっと詳しい情報をお持ちの方がいらっしゃるでしょう。

疑問(1) 収録日時。この(怪しげ)CDでは1953年8月18日となっておりますが、一般的な情報は1953年8月12日ですよね。ダンナのレッグが「ワシ、仕事で行けんけん、録っておいてや」の一言でこれが残った、との逸話有。たんなる間違いですか?それとも、同じ演目は何度か開催されていて、18日のも存在する・・・とか。そのワリに音の状態よろしいようですが。

疑問(2) 他の方の無断借用(Google検索のキャッシュでしか存在しないので)だけれど「これまでEMIから発売されていたのは当日のプログラムの23曲中14曲だけだったのでしたが,東芝EMIの国内盤新譜で,残り9曲のCDが発売されることになりました」〜計23曲。ワタシのCDには22曲しか収録されておりません。あと一曲はなに?

 以上、ワタシの疑問でした。どなたか教えて下さい。サイト(日本語)で検索しても意外と出てこないもんですね。


 ワタシは「歌ものの佳き聴き手」ではなくて、まだまだ経験が足りないんです。有名なる彼女の「ばらの騎士」さえ聴いていない。正直、女性に年齢は禁物ながら、当時シュヴァルツコップは38歳、まだまだ若い。ワタシはR.Strauss「4つの最後の歌」(1965年)、Mahler 「角笛」(1968年)しか聴いていなくて、それだけでWolf録音を云々できるはずもない。

 但し、Wolfの甘く浪漫的な旋律はとても気に入りました。日本では戦前から人気があったんでしょ?(有名な逸話ですよね。レッグがWOLFの歌曲全集を録音しようとしたが、予約が足りなくて企画断念寸前に極東亜細亜の島国・日本から大量の予約が入って実現した、との。CD復刻なっております)それとフルトヴェングラーのピアノは”余技”という水準を超え、粛々として味わい深い。伴奏そのものが、ひとつの歌となって聞こえます。

 「4つの最後の歌」も「角笛」でも、言葉が明確なこと(もちろん意味合いはわからないが、わかるような錯覚に陥ります)、千変万化する表情の細かさに驚いたものです。(もちろんセルの万全なるバックの成果でもある)人間のすることだから、器楽の表現より幅が広いんでしょう。歌い手の個性が前面に出て、これが声楽の楽しみかも知れません。

 ここでは、若やいだ、華やかな味わいが楽しめましたね。表現としては既に完成されているし、上記1960年代の録音で声が衰えているわけでもありません。但し、肉体としての若さは、経験と熟練に勝る魅力がある、ということでしょう。ずっと前から憧れていた、なぜ怒っているの、いいえお若い方、恋人がわたしを食事に招いた・・・これみんな恋の歌でしょ?そんな先入観バリバリで、偏った聴き方で楽しんじゃ失礼ですか?(2004年1月23日)


 早速HN様より、その日のウチに書き込み有。

シュヴァルツコップ(s)、フルトヴェングラー(p)のWolf 歌曲集についてです(分かる限りですが)。
疑問(1) 
収録日ですが、以前、レコード芸術誌に掲載されたデータでは、「1953年8月12日、ザルツブルク音楽祭(ザルツブルク・モーツァルテウム)での実況録音」となっております。TOCE3801(13曲)、TOCE3807(9曲)も、両盤とも1953年8月12日となっておりますので、この日が正解かと思います。
疑問(2)
23曲目は、アンコールで歌った、「あけ方に(メーリケの詩)」だそうですが、この1曲は録音されなかった様です。よって残された音源は全部で22曲のようです。

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written by wabisuke hayashi