Vivaldi コレクション
(ボフダン・ヴァルハル/スロヴァキア室内管弦楽団他)


BRILLIANT Classics290417(5枚組) Vivaldi

ヴァイオリン協奏曲集「四季」
ヴァルハル/スロヴァキア室内管弦楽団

協奏曲集 作品3/12・7・4
ゾスタク/ポーランド国立放送交響楽団

BRILLIANT Classics 290413

フルート協奏曲集 作品10/1-6
フルート協奏曲集ハ短調

スティヴィン(リコーダー)/トゥルコヴィック(fl)/ボフダン・ヴァルハル/スロヴァキア室内管弦楽団

BRILLIANT Classics 290414

チェロ協奏曲集RV415,420,398,401
協奏曲 作品3/10(4台のヴァイオリンのための)
ヴァイオリンとチェロのための協奏曲ヘ長調

ヴァルハル、ヘルブリング兄弟、ラスカ(v)アレクサンダー(vc)/ボフダン・ヴァルハル/スロヴァキア室内管弦楽団

BRILLIANT Classics290415

2台のヴァイオリンのための協奏曲RV521,514
ヴァイオリンとチェロのための協奏曲RV546,564
協奏曲 作品3/11
3台のヴァイオリンのための協奏曲ヘ長調

コペルマン、ドゥブロッキー、サトゥリー、ハマー、ヴァルハル(v)アレクサンダー、サラリー(vc)
ボフダン・ヴァルハル/スロヴァキア室内管弦楽団

BRILLIANT Classics290416

ギター協奏曲ニ長調、ハ長調
リコーダーとギターのための協奏曲ト長調
2台のヴァイオリンのための協奏曲 変ホ長調
シンフォニア第2番ト長調、第3番ト長調、第4番ト長調「ア・ラ・ルスティカ」
ザプカ、ゼレンカ(g)ザプコヴァ・セバストヴァ(リコーダー)ヘルブリング兄弟(v)

ボフダン・ヴァルハル/スロヴァキア室内管弦楽団

BRILLIANT Classics290417(5枚組) 2,600円くらいで購入

 BRILLIANTというレーベルは、借り音源ながら次々と格安でCDを出してくれるので大好きなレーベル。このCDは1996年、当時在住していた博多で購入したものでした。おそらくはチェコOPUS原盤と想像。じつは2000年に入って、BRILLIANTは新しいヴィヴァルディ・コレクションを出しまして(9枚組2,680円)、しかもこれがメジャーな演奏家ばかり。(選曲は「四季」以外ほとんどダブらない。買いました)

 こちらの旧セットは、演奏家の知名度はだいぶ落ちるし、ま、はっきり云ってアンサンブルの水準もかなり厳しい。でも、新しいCDを買ったら、既存のコレクションと聴く比べるのはワタシの趣味ですし、この際、根性入れて聴きなおすこととました。ヴァルハルのCDも一部NAXOS、ほか海外のマイナー・レーベルで見かけるくらいで、滅多に見ないので貴重です。

 ヴィヴァルディの表看板「四季」(作品8の1〜4)。あまりに有名になりすぎていささか食傷気味で、同じ作品8なら5〜12のほうがうんと新鮮です。ビオンディ盤の羽のように軽く、躍動感あふれる演奏が現代の標準でしょうか。個人的にはストコフスキー盤、オーマンディ盤(未CD化)のゴージャスな響きも気に入っています。

 我がヴァルハルの演奏は、まず録音が冴えない。アンサンブルに集中力が弱く、ソロ・ヴァイオリンもこれといった魅力に欠けます。有名な曲であり、個性的な演奏が出回っている中ではなにを売り物にしているか理解できないし、技量不足。
 むしろゾスタク率いるポーランド放響の3曲が、緊張感のある硬質なアンサンブルで聴かせます。

 かつて「四季」と並んでベスト・セラーだった「海の嵐」は、楽しく、最後まで飽きさせずに聴かせるのは至難。ここでは、スティヴィンのリコーダーが古雅な音色で楽しませてくれました。ヴァルハルのバックもそう違和感はなく、ソロを引き立てていますね。素朴な味わいが楽しめます。
 フィル・アップの協奏曲ハ長調はフルートによる演奏で、ソロはまぁまぁながら、バックの無神経なアンサンブルが気になります。(もしかして録音の問題?)

 チェロ協奏曲集はいっそう録音が悪く、乾いた音。アレクサンダーのソロはともかくとして、冒頭からがっかりするくらいの粗いバックのアンサンブル。曲そのものはハ短調のもの悲しい旋律など、聴きどころは有。
 有名な「4台のヴァイオリンのための協奏曲ロ短調」は、高音が刺激的。4人のソロが緊密な掛け合い、とも云えない。ヴァイオリンとチェロのための協奏曲は、ユーモラスな味わいが悪くありません。

 2台のヴァイオリン協奏曲〜チェロとの協奏曲集は、コペルマンのソロが格調高く、美しい。バックも意外と健闘していますが、メカニカルなチェンバロの音色が違和感もあり、最近では珍しいもの。チェロがソロに加わると、奥行きと深みが出てくるのが興味深い。楽しめます。
 作品3「調和の霊感」中、ひときわ名曲の誉れ高いニ短調協奏曲はソロも好調だし、通奏低音の自由な旋律も際だっています。(トラック12の区切りに間違い有)

   ギター協奏曲ニ長調(有名な曲)は、早めのテンポ、楽しげで躍動感有。リコーダーとギターという珍しい取り合わせの協奏曲ト長調も、爽やかな印象。ソロがゼレンカに変わったハ長調協奏曲は、マンドリン協奏曲としてもよく知られますが、ここでもバックの粗さが目立ちました。2台のヴァイオリンのための協奏曲 変ロ短調は、ヘルブリング姉弟(親子?)のソロが鮮やか。
 ソロのないシンフォニア3曲は、危惧されたほどの悪い演奏ではありません。(やはり録音の加減か?)「アラ・ルスティカ」は映画「ザッツ・エンターテインメント」に使われていましたね。

 5枚分、すべてが満足いくような水準ではありませんが、Vivaldiの聴きどころを押さえたお徳用盤。バッハと違って気軽に楽しめれば、と思います。最近流行らない現代楽器、しかも洗練されない響きながら、5枚分、ところどころ選びながら楽しむのも悪くないでしょう。


【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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written by wabisuke hayashi