Schubert 交響曲第8番ロ短調「未完成」
(アーノンクール/ウィーン交響楽団)


TELDEC   0630-18581-2
Schubert

交響曲第8番ロ短調「未完成」D759
「魔法の竪琴序曲 D644
「ロザムンデ」バレエ音楽 D797

以上 ウィーン交響楽団(1984年録音)

Mozart

「ルーチョ・シルラ」序曲 K135

ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

アーノンクール指揮

TELDEC   0630-18581-2 250円(中古)で購入

 反省しました。「有名だからといって、名演とは限らない」と主張し続けた頭目がワタシだったんじゃないですか?アーノンクールは出始めの頃、ホントに楽しませていただいたんですけど、ここ最近いけません。薄々気付いていたのに、いつまでたってもバカなワタシ。アーノンクールは、この後コンセルトヘボウと全集を作っているでしょ?あれ、演奏会の「チクルス」(サイクル?)を順次録音していったようで、日本でもFMで放送されました。

 これがもう絶望的に不自然でツマらない。でも、こちらの旧録音はアーノンクールがかつて所属していたVSO(なんとなくジミっぽい印象が期待をそそる)だし、かつて評判を呼んだ演奏だった記憶もあるので「250円なら・・・」と買ってみたわけです。で、結果、200円/250円くらいムダにしたかな?ま、人生こんなもんですよ。

 まず録音がよろしくない。言い訳じみてますが、ワタシはオーディオ的なことはいっさい理解できない(おそらく)耳音痴なんです。「これは名録音だ!」と評価も高いCDを聴いても「???」なんてのはいくらでも有。逆に、戦前(第二次世界対戦でっせ)のSP復刻なんかに耳も心も奪われる(演奏だけではない)ことも多いので、脳味噌の回路接続が少々ずれているのかも。

 音に芯がないし、各パートが浮き上がるべき時に浮き上がらない。全体にうすぼんやり(くぐもった音質ではないが)していて、もどかしいこと限りない。高温はキンキンしないが、中低音ものびているわけじゃない。自然な奥行きも広がりも、残響も感じ取れない。なんか、もの凄くジミな音質。なによりオケの響き(いや、響かせ方)が美しくない。これ、コンセルトヘボウとの演奏でもそう思いました。


 ・・・・、と、ここまで書いて、改めて始めから聴き直し。適度なメリハリもあって、やや「!?」と思ったりするが・・・、ワタシが「未完成」(そういえばLP時代「運命」+「未完成」なんて、じつに劇的でクサい文言でしたなぁ、閑話休題)に対する期待というのは「歌」なんです。以前にもちょろりと書いたが、ヴァント/ベルリン放響(旧西)による1993年3月20日のシャウシュピール・ハウス・ライヴなんて、気が遠くなるほど奥行きがあって、深く自然な呼吸に溢れているんです。

 アーノンクールの「メリハリ」なら、もっと徹底を望みたいところ。やや「単なるリキみ」っぽくて、腹からズドンと来るような衝撃ではない。「魔法の竪琴」も「ロザムンデ」も、もっと美しい演奏はいくらでもある(はず)。VSOは指揮者との相性によっては、とてつもない演奏に仕上がることもあります。やや鈍くて、濁っていて・・・いけません。

 Mozart は廉価盤再発売時のオマケだと思います。これが最高で200円/250円くらいムダにしたウチの「残りの50円分」でした。小編成のオケは輝かしいし、キレと躍動感に満ちあふれていて、久々に「初期のMozart 」の魅力を堪能させていただきました。これはもしかしたらオケの技量の根本的な違い(もちろん違うはず)か、もしかしてアーノンクールはバロック〜せいぜいBeethoven 迄の人だったのでしょうか。(2001年11月30日)


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written by wabisuke hayashi