Francesco Tamagno


MASSNET 歌劇「He'rodiade」より2曲
Saint-Sae"ns 歌劇「サムソンとダリラ」より1曲
Rossini 歌劇「ウィリアム・テル」より2曲
Verdi 歌劇「オテロ」より2曲
GIORDANO 歌劇「アンドレア・シェニエ」より1曲
Meyerbeer 歌劇「Il Profeta」より2曲
Verdi 歌劇「椿姫」より1曲、歌劇「オテロ」より3曲
GIORDANO 歌劇「アンドレア・シェニエ」より1曲
Rossini 歌劇「ウィリアム・テル」より1曲

Francesco Tamagno(t) ピアノ伴奏  1903〜1905年録音

HISTORY 205110-302  40枚組5,990円のうちの一枚

 「タマーニョってどこの誰やねん!?」って、ワタシが訊きたいくらい。教えて下さい。(メールで情報いただき、オテロの初演に出ている人とのこと)いや、じつは、またバカやってしまってHistoryレーベルの「Great Voices of Opera U」40枚組を見かけて買っちまんたんですよ。カードで。声楽は苦手だし、一気に40枚も聴くはずないじゃないですか。ヘタすると「ただの場所ふさぎ」になる可能性大。でも後悔しない。(というか反省しない)

 ま、内容点検していくうちに出てきたのがこの一枚で、(1850-1905)なんてミスプリか?と思ったら、1903〜1905年録音なんですよ。もしかしてダイレクト録音?蝋管からの復刻か?音を聴くだけでも、期待(不安)に胸膨らむ思い。曲的には無知なので、ほとんど初耳と同じ状態なんです。マスネはオペラの題名さえわからないし、マイヤーベーアのもなんやらわかりません。(もしかして「予言者」?)全42:55収録。

 信じられないくらい音の状態は良くて、たしかこの時期、歌手がラッパに向かって録音していたはず。声楽は録りやすい、という話しを聴いたことがあって、少なくともこの歌手の声は明快に残っておりました。音に芯もある。一番長い曲で4:03、これ当時の収録時間の限界だったんでしょう。どれも短い曲ばかりで飽きずに聴けます。鑑賞に耐えうる音質。ヘンな海賊録音じゃない。いかにもSPの針音バリバリ、というのも一部混じってはいるが、復刻の水準は高いと思います。

 レパートリー的に、いかにもイタリアのテナーでしょうが、じつに朗々として芝居っけタップリで劇的。なにせ、基礎知識がないんでなんともコメントのしようがないんですが、時代的に完全に歌手主導の時代でしょ。好きなように、感興の赴くままに音を伸ばしたり、テンポを変えたり遣りたい放題の時代(じゃ、なかったでしたっけ?)。

 ま、録音ではそこまではわかるはずもないですが、こんな古い録音でも、声の輝かしさ、派手さ、インパクトは間違いなく伝わりました。スタジオ録音なのにオーバー・アクションに思えるのは、ワタシの勘違いでしょうか。(オペラではいつもこんなんでしょうか)

 はい、以上報告終わり。お粗末。ワタシが書けるのはこのくらいで精一杯です。このCDを買った方、タマーニョさんの知り合いの方、なにか情報、正しい鑑賞の仕方などありましたらご教授下さい。「声楽音痴」のワタシでもけっこう楽しめました。なんかCD一枚分、あっと言う間に終わります。(2000年11月25日)


【♪ KechiKechi Classics ♪】

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written by wabisuke hayashi