Grieg ピアノ協奏曲イ短調
Szymanowski交響曲第4番「ピアノと管弦楽のための協奏交響曲」
(エイドリアン・リーパー/グラン・カナリア・フィルハーモニー/アルフレッド・パール(p))


ARTENOVA 74321 34059 2 Grieg

ピアノ協奏曲イ短調 作品16

SZYMANOWSKI

交響曲第4番 作品60 「ピアノと管弦楽のための協奏交響曲」

エイドリアン・リーパー/グラン・カナリア・フィルハーモニー/アルフレッド・パール(p)

ARTENOVA 74321 34059 2 1996年録音  600円(中古にて)

 ワタシのサイトも5年目を迎え、昔書いた恥ずかしいものは加筆するか、削除を心がけているが、こういうのも残っているんですね。(1999年頃執筆か)穴があったら入りたい。だいたいこのレーベルで中古@600とはなんたることか!その後数年の価格・相場変動に唖然とするばかり。時の流れはしかたがないね。

 Griegのピアノ協奏曲は作品的に好き。以前のワタシはワケのワカランことをグダグダ書いているが、爽やかさが身上の悪くない演奏だと思います。技術的な不足もないし、ノリも情熱も感じます。テンポの微妙な揺れも効果的。チカラが抜くべきところもちゃんと抜けている。ピアノの音色も素直で、これは美しいと評しても間違いはないでしょう。バックだってたいしたもんです。第2楽章「アダージョ」を聴いてみてください。

 でもね、この作品、あまりに有名で古今東西の歴史的名演奏がゴロゴロしてます。ワタシの脳裏には1980年頃FMで聴いたリヒテルのライヴ(スイス辺りだったかな?)が存在します。それは「カラダで弾くGrieg」〜打鍵が強靱、という範疇を越え、叩きつけるような、しかし。それはけっして乱暴ではなくて、音楽のチカラ強さとして存分に効果的である〜そんな記憶。

 ああ、やっぱりまだ音楽の味が若いのかな。まだ鍋物には熱が通っていないのか。それでも、これ好演でしょう。終楽章ののびのびとした味わいはけっしてヘロ演奏の類ではない・・・・・。

   さてSZYMANOWSKIです。下に書いたように、ルービンシュタインの演奏で(早くから)馴染んでいた作品なんです。20世紀初頭の作品ではあるが、現代物にありがちな晦渋さはありません。腕の立つ若手にはこちらの作品がよく似合う。ドキドキするような粗野な旋律が魅力的。「春の祭典」にも負けない、いやもっと民族的な旋律の味わいが好ましい。名曲。

 腕も立つし、気持ちよく弾いてますね。第2楽章の繊細で幻想的な味わいも文句なし。こうしてみると、このCDけっこう楽しいな。SZYMANOWSKIのCDなんて滅多に安く出ませんもんね。ちょっと贅沢言わせていただくと、もっと厚みと重量感あるオケ、威圧感と濃厚な味わいのピアノだったらいっそう効果的で、おそらくわかりやすい。これは蛇足でした。(2003年9月12日)


 普通、グリーグ/シューマンが定番の組み合わせですが、これは選曲がマニアック。ARTENOVAは偉い!この方向で頑張っていただきたい。しかも600円。(新品で買っても700円?しかたがないでしょ。RSS推奨)

 当然メジャーなグリーグがウリ(ワタシには必要なし)でしょうが、はっきり云っては演奏はいまひとつ。

 かなりていねいに、グリーグの美しい旋律を表現しようとする意欲は理解できるものの、音の密度というか、集中力が弱い。音色は美しい。
 技術がやや表面的で、情感に(共感?)に薄い感じ。名曲あまた存在する中では、少々個性不足。残念賞。

 ・・・・・・・・・・と厳しいことを云いましたが、ま、普通の演奏ですよ。これだけ聴くと、けっこう感動間違いなし。爽やかさも有。録音も良いし、バックも悪くない。

 シマノフスキは1937年に亡くなった、ポーランドのわりと現代の作曲家。日本じゃ人気はないけれど、この曲、けっこう粗々しく、生き生きとした旋律の連続で楽しめます。録音は少ないようで、こうしてお安く出てくれればありがたい。(ルービンシュタインの旧い録音を、FMから録音したカセットで聴いていました)オリエンタルで、ちょっとエキゾチック、暴力的な旋律が魅力。

 第1楽章は豪快で、ピアノもオケも思い切ったぶつかり合いが迫力充分。第2楽章では一転、静かで繊細なピアノがやや不気味な旋律を歌いはじめます。じょじょに音量が上がってきて大音響の渦へ。そのまま続く終楽章は、激しく重いリズムの連続でエネルギー全開へ。ピアノの打楽器的使い方は、ちょっと派手なバルトーク風。

 パールはチリの若手とのことで、ハンサムな容貌は女性に受けること間違いなし。(うらやましい)腕は相当立つようで、リリカルな味わいは悪くないが、叙情的な味わいは若さ故まだまだでしょうか。グリーグに比べると、シマノフスキのほうが体質にあっているよう。ま、バリバリ弾いても悪くない曲ということです。

 NAXOSからホーム・グラウンドを移したらしいリーパー(イギリスの人)は、手兵グランキャナリア・フィルを率いて絶好調。このひとは、手堅く面白みの少ない演奏をする人かと思っていましたが、意外と白熱の盛り上がり。明るく、華やかで、意外と厚みもあって悪くないオケ。見直しました。

 録音は新鮮。但し、ちょっと大音量でソロとオケの全開が絡むと少々音は濁るかも。ワタシはまったく気になりませんが。え〜、最近NAXOSのライン・アップは真剣に見ていないのですが、シマノフスキはありましたでしょうか?


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written by wabisuke hayashi
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