シドニー交響楽団


Saint-Sae"ns 

交響曲第3番ハ短調〜第2楽章第1部〜第2部オルガン導入まで

エド・デ・ワールト

Chabrier 交響詩「スペイン」
Borodin 「だったん人の踊り」
Mozart 交響曲第41番ハ長調K551〜第1楽章
R.Strauss 組曲「ばらの騎士」
Sculethorpe 「小さな街」

スチュアート・チャレンダー/シドニー交響楽団

SONYMUSIC SMSP177CD 詳細情報不明  中古@250で購入

 デ・ワールトのSaint-Sae"nsはよくワカランが(ライヴ音源か?)、ほかのはABC CLASSICの録音でCDが出ている可能性が高いもの。ま、シドニー交響楽団はCDでも滅多に聴く機会はないし、こういうのは投げ売りされていると看過できません。ワタシの性格的に。公式サイトでシドニー交響楽団をじっくりご覧あれ。

 メルボルン響、クイーンズランド・フィルにせよ、隣国のニュージーランド響でもそうだけれど、チョロリと聴いた感じでは、ウワサに聞く「オーストラリア料理」〜一説によると「味がほとんどない」という(間違っていたらごめんなさい)〜に似て、素材の鮮度はともかく少々乾き気味で、濃密さに欠ける先入観がありました。

 でも、シドニー響の歴代の指揮者陣はそうそうたるメンバーで、グーセンス、オッテルロー、マッケラス、そして母国の若手指揮者チャレンダー(残念ながら既に亡くなった)、エド・デ・ワールト、そして、2004年からはジェルメッティがシェフに就任するとのこと。

 このCD「The Qantas Collection」Dとなっていて、オセアニア辺りのオケとか団体、歌手なんかを集大成したウチの一部なんでしょうか。なんの解説も、録音情報もないが、中古屋に埋もれるのはもったいないくらいの楽しいCDでした。では、Saint-Sae"nsから。

 デ・ワールトは、ロッテルダム・フィル(これ激安でCD復刻ならないか?)とサンフランシスコで2回録音しているから得意にしていると類推されます。ライヴゆえか少々オケの響きが乾き気味で、集中力に欠けます。表現的にはまったくオーソドックスで、それこそ自信タップリ。

 「シドニー響ってこんな音なのかな?」と思ったら、チャレンダー(これは正規録音でしょう)では、もっとしっとりとしているんです。「スペイン」「ダッタン人」(合唱入らず)における、溌剌とした軽快なリズム感は魅力的。爽やかで、重くないところもよろしい。誠実で、ややおとなしい感じもあります。

 Mozart の出典には「Challendaer Conducts Mozart and Mahler 」となっているので、大曲を集めた元録音が存在するのでしょう。ゆったりめのテンポ、落ち着いた味わいに仕上がっていて、スケールも大きい。オケはスッキリ系に間違いはないが、こんな「大きさ」も表現可能。全曲聴きたいもの。

 「ばらの騎士」は濃厚な味わいではないが、繊細な歌がある。オケは技術的な問題はなくて、欠けているのは中低音の厚みです。ホルンの奮闘振りもなかなかだけれど、なんとなく貫禄が足りない感じ。真面目すぎるのかな。これも、R.Straussばかり集めたCDが存在するらしい。

   ピーター・スカルソープは1929年生まれ、現代オーストラリアの作曲とのこと。題名通りの牧歌的な田舎町の描写で、Coplandをもっと大衆的にした感じでしょうか。港の停泊する船の汽笛、おそらくは軍隊の消灯ラッパみたいな描写、遠雷、も聞こえてきます。水を得た魚のような、美しい愛情溢れる演奏振りです。静謐さに癒されます。

(2002年4月12日)

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written by wabisuke hayashi