そうとうマイナー・レーベル

Soler 2台の鍵盤のための協奏曲集


Soler

協奏曲第1番ハ長調(2台のクラヴィコードによる)
協奏曲第2番イ短調(2台のクラヴィコードによる)
協奏曲第4番へ長調(2台のオルガンによる)
協奏曲第5番イ長調(2台のオルガンによる)
協奏曲第3番ト長調(オルガンとチェンバロによる)
協奏曲第6番ニ長調(オルガンとチェンバロによる)

ブラウチリ、エリゾンド(読み方いい加減)

TITANIC RECORDS Ti-152  1984/85年録音  (おそらく)$1.99

 CDを集めるのが目的ではなくて、音楽を聴くことが大切なんだ・・・・というのは理解しているつもりだけれど、このCDはいったい?〜捜し物をしているウチに出てきたもので、いつ買ったのかのかさえ、このCDの存在さえまったく脳味噌から消えていました。但し、ソレールはわりと好きな作曲家だし、まさか自然発生するはずもないから買ったんでしょう。こんなことではいかん。

 アントニオ・ソレール(1729〜1783)は、ハイドンと同時代だけれど、スペインの作曲家でスカルラッティの味わいにとてもよく似ています。「ファンダンゴ」という躍動するような素敵な曲は、FM放送で聴いたこと有。でもそれ以上知りません。(誰か教えてちょうだいな)この曲集、あらためて調べてみるとコープマン等の国内盤も出ていました。

 クラヴィコードは実物は見たことないが、チェンバロの親戚みたいなもんでしょ(違う?)。「かそけき音色」という表現がピッタリの、たどたどしくも繊細な音楽で、音量が小さくて曲の配置として冒頭に持ってくるのは正しい。素朴な舞曲集、といった感じの曲で、クラヴィコードの機能性の問題か、ソロリソロリと演奏しているような感じがあります。イ短調の曲は 、物静かでちょっと寂しげな雰囲気がお似合いでした。

 オルガン曲はポジティヴ・オルガンで、あっけらかんと明るい音楽。そして軽快、音の線が細い。堂々たるパイプ・オルガンが「大伽藍にこだまする大音響」なら、こちらはいかにも「そこで鳴ってます」といった味わいの親密さ。録音はものすごく鮮明で気持ちがよい。「スカルラッティのソナタをオルガンで演奏してみました」といったところでしょうか。

 オルガンとチェンバロの組み合わせになると、いかにも楽しげに楽器同志が会話しているよう。2色の音色が、素朴・明快な旋律を奏で、心が洗われるようなひとときです。全一時間、大音量に出会わないのも珍しい。

 使用楽器の作成年、元になったモデルは何々、なんてちゃんと書いてあって情報網羅。TITNIC RECORDってマサチューセッツ州のレーベルだそうです。

 やれ、Brucknerだ、Beethoven だ、Brahms だ、なんて「B」ばかり聴いていると、こういったシンプルな世界に行きたくなる。日本人にはステーキばかりじゃなく、お茶漬けを食べたくなるときもあるんです。以上、(我ながら)訳わからん文章でした。(2001年2月16日)  


【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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written by wabisuke hayashi