DVORAK 交響曲第9番ホ短調 作品95
(P.ヤルヴィ/ロイヤル・フィルハーモニー)
DVORAK
交響曲第9番ホ短調 作品95
「謝肉祭」序曲 作品92
スケルツォ・カプリチオーソ 作品66
P.ヤルヴィ/ロイヤル・フィルハーモニー
BRILLIANT 99572 7枚組2,690円で購入
これ、コシュラーを主とする交響曲全集の一枚です。なぜか第8・9番が違う人(第8番はメニューイン)の録音で、バカヤローと思っていましたが、パーヴォ・ヤルヴィの演奏はなかなか新鮮でしたよ。シンシナティ響のシェフに就任するとのこと。やはり前途洋々たる若手指揮者にふさわしい曲なのでしょうか。名曲。
音質よろしい。詳しく知らんが、新しい録音のはず。ホルンやティンパニの鮮度最高。遅めのテンポで、細部まで思い入れタップリにニュアンスを付けて、やる気充分なんです。アンサンブルも充実していて、彼にはそうとうのオーケストラ・コントロール能力があると踏みました。テンポの揺れはかなり作為的だが、説得力がある。
ロイヤル・フィルは予想外に美しいが、管の響きがあまり魅力的ではないのと、全体的にやや厚みに欠ける・・・が、これはマイナスではなくて、非常に爽やかで別な魅力が生まれているんです。第1楽章提示部も繰り返してくれて、ノビノビとたっぷり歌って個性的だが、もしこれに厚みと重みが加わるとクドくなりすぎる。
有名な第2楽章ラルゴも、とことん引きずって、これくらい遅くやってくれると聴き手の心構えも変わろうというもの。ここではイングリッシュ・ホルンが存分に歌うが、弦のサワサワとした控えめなバックが、密やかに広がって新鮮でした。でも後半のフルートとオーボエは、もっとセクシーでなくちゃ。
第3楽章はうるさくならず、むしろ明快で冷静。よいリズム感です。終楽章の決然としたメリハリも文句なし。でも威圧感がなくて、若々しく、瑞々しい。もしかして、かなりこの曲はいろいろと聴いてきたはずだが、もっとも魅力に満ちた演奏かも知れません。個性的で、清楚で、たっぷりと美しい。録音水準のチカラもあるが。
「謝肉祭」序曲は、モウレツに速くて、元気がよくて気持ちヨロシ。「スケルツォ・カプリチオーソ」は、何度も聴いているようで、じつはこんなに楽しく思えたのは初めてでしょう。フリアントとレントラーはリズムですよね。思わずカラダが揺れるような陶酔がありました。
嗚呼、音楽が楽しい。価格と見た目の安っぽさにダマされてはいけませんぞ。この指揮者は注目株。(2002年2月8日)
【♪ KechiKechi Classics ♪】 ●愉しく、とことん味わって音楽を●
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