Schubert 序曲ハ短調/5つのドイツ舞曲集 D90/
Mozart 「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」/
「セレナータ・ノットゥルナ」
(大勝 秀也/シュトゥットガルト室内管弦楽団)


DISCOVER DICD920217 Schubert

序曲ハ短調 D8a/5つのドイツ舞曲集 (7つのトリオとコーダ付き)D90

Mozart

セレナーデ第13番ト長調K.525「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」
セレナーデ第6番ニ長調K.239「セレナータ・ノットゥルナ」

大勝 秀也(1961-)/シュトゥットガルト室内管弦楽団

DISCOVER DICD920217 1994年録音

 1990年台は欧州で活動されていた大勝秀也さんの録音。サイト内検索を掛けると2004年くらいに入手したCD、その存在をすっかり忘れて久々棚中発掘したもの。DISCOVERレーベルはたしかアレクサンダー・ラハバリ主催、やがてKoch Schwannに身売りしたような記憶が・・・「アイネ・ク」「セレナータ・ノットゥルナ」に+Schubertの知名度低い作品を組み合わせた趣向も配慮あるもの、オケはミュンヒンガーが創設した弦楽アンサンブル。古楽器録音が盛んになって、これは再発売期待できぬ音源でしょう。

 序曲ハ短調 D8aはSchubert14歳の弦楽四重奏らしい。かなり重厚、深刻ほの暗い出足が魅惑の「Largo」後半の「Alegretto」にも緊張感が続いて、ていねいなニュアンスに充ちて聴きものであります。(10:13)これ以降Mozartも含めて感じるのは素直でスッキリとしたサウンド、あまりに誠実オーソドックス、ちょいと潤い色気不足な生真面目アンサンブルかと。

 ドイツ舞曲は「D90」(1813年)というのが調べてもあまり理解できなかったもの。1〜4分の短いTrio連続、牧歌的、優しくも陰影ある旋律リズムの作品に+ラスト、コーダも入ってハツラツと6:05、計17分ほどの作品でした。往年の名アンサンブルもこの時期、ちょいと響きに潤いを欠き、力みが気になるもの。

 残りは我らがヴォルフガングの名曲中の名曲、競合盤も多いことでしょう。「アイネ・ク」は小学生時代”クラシック音楽”に出会った原点、第1楽章「Allegro」が鳴り出したら溌剌躍動する天衣無縫、天才の晴れやかな表情が広がります。(5:53)Schubetだって魅惑の名曲、それでもMozart登場したら消し飛んでしまう・・・これは幾度経験したこと。第2楽章「Romaze」は表情陰影豊かに歌い(暗転する中間部の対比の素晴らしさ5:35)第3楽章シンプルかつ雄弁な「MenuettTrio」の対比(2:27)鮮やかに疾走する終楽章「Rondo」(3:59)・・・演奏云々など虚しいこと、生命の躍動に文句ない感動が押し寄せました。

 「セレナータ・ノットゥルナ」に特異な個性を発揮させるのは難しい作品でしょう。これはバロック風情な合奏協奏曲、二群の弦楽アンサンブル+ティンパニ(←この活躍がキモ)。「行進曲」(楽隊の入場4:34)→優雅な「Menuett」(4:16)→軽快な「Rondeau」(4:39)作品そのものは聴き馴染んでも、好んで拝聴するようになったのは意外と最近でした。じつはこれが一番佳い出来でして、典雅な雰囲気満載、ヴァイオリン・ソロが美しいもの。

(2019年7月6日)

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written by wabisuke hayashi