Saint-Sae"ns 交響曲第3番ハ短調 作品78(ヤノフスキ)


Saint-Sae"ns

交響曲第3番ハ短調 作品78

ROUSEL

バレエ音楽「バッカスとアリアーヌ」第2組曲

ヤノフスキ/フランス国立放送フィルハーモニー/松居直美(or)

1995年5月15/16日 サントリー・ホール・ライヴ〜FMエア・チェック

 オルガン交響曲はLP時代、アンセルメ/スイス・ロマンド管がお気に入りでした。ワタシの誤解かも知れないが、えらく録音が良かった記憶があります。ミュンシュのは演奏が溌剌として興奮したが、音質では及ばなかったはず。プレートル/パリ音楽院は、残響過剰なくらいの特異な響きに記憶に有。オーマンディのはRCAの45回転LPで楽しんでいて、CDではCBS録音を紹介済み。(この度、全面書き直し)

 美しい曲と思うし、オルガン・ピアノがとても効果的な名曲に間違いありません。この度、コミッシオーナ/ボルティモア交響楽団(BRILLIANT 99524)、マルティノン/フランス国立放送管弦楽団(ERATO 0630-18971-2 定評高い)のCDを手に入れました。いずれ完成度の高い、なかなか良い演奏と思ったが、いかんせん音質に不満がある。「じゃ、新しいのを買えば」って、今更レヴァインとか買えるか、っつうの。

 で、DATエア・チェックのなかから、音の良さそうなのを見つけてきたのがこれ。ヤノフスキはオーケストラ・ビルダーとして評価が高いし、一見、素っ気なさそうなストレート系表現が、じつは細かい配慮もあって、なかなかおもしろい演奏なんです。このオケ、いい音で鳴っていますね。明るくて、軽快で、ちょっと粋な味わいもある。オーボエが代表例。

 ワタシは鳴りっぷりの良い強力(ごうりき)オケで、バリバリ演ってくれるのもよろしいと思うが、こちら知・情・意バランスの取れた完成度に注目です。よけいな節回しを付け加えない、曲の味わいを素直に導き出す、そしてオケのコントールが素晴らしい、といった演奏です。巨匠性は求められないが、ま、「粋」はあるんです。但し、特別な色気はありません。オルガンをことさらに目立たせるような趣向でもない。

 早めのテンポ、テンション高い前のめりの「ノリ」もあって、熱狂的ではないが「熱」はちゃんと感じます。アツい演奏、と呼んでも差し支えなし。ライヴらしい、高らかに気持ちよい演奏。アンサンブルはもちろん優秀。

 音質はかなりのもので、気持ちよく聴けます。Beethoven じゃないので、音は良い方がわかりやすい。長く、飽きずに聴き続けられそうなタイプの演奏でしょうか。


 ROUSELにはすっかり感心しました。暴力的な作品かと思っていたら、繊細でとても美しい。派手なパフォーマンスとは無縁だけれど、このオケの力量はなかなかです。ヴィルティオーゾ・タイプではないが、あちこちのパートの美しさにはっとする場面もあって、とてもわかりやすい演奏でした。


 余白はDebussyで埋めました。

チェロ・ソナタ
クラリネット狂詩曲第1番

シフ(vc)マイヤー(cl)フォクト(p)

1994年6月12日 ルートヴィヒスブルグ音楽祭オルデンス・ザール・ライヴ

 チェロ・ソナタは、怪しげな旋律が魅力的な作品だけれど、シフはほとんど鼻歌まじりの流し方(・・・というように聞こえる〜じつはたいへんなワザ)で、これも「粋」です。この作品は、朗々とスケール大きく演奏しちゃ台無しなんです。

 ザビーネ・マイヤーのテクニックは完璧です。気紛れな旋律を細部までキチンと表現して、もの凄く緻密。(2002年3月21日)


 

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written by wabisuke hayashi