ロダン/イスラエル・シンフォニエッタ



Mendelssohn

交響曲第1番ハ短調 作品11

J.C.Bach

二つの管弦楽のためのシンフォニア ニ長調 作品18-3

Poulenc

シンフォニエッタ

ロダン/イスラエル・シンフォニエッタ

OLYMPIA OCD 164   1988年録音  1,000円(もしかして1,200円?)で購入

 ロダンはおそらくイスラエルの指揮者で、旧コンサート・ホール・レーベルでは「ラマ・ガン室内管」との録音が出ておりました。このCDはロダンのレパートリーの広さを示す、楽しみなCD。かなり以前(1990年代初期)に買ったものと記憶しております。じつはこの度、D.R.デイヴィス/ボン・ベートーヴェンハレ管によるメンデルスゾーンを購入(MUSICMASTER 01612-67088-2)、交響曲第1番を聴き比べするために棚から取り出しました。

 この作品、わずか15歳の時のもので、まさに天才のワザ。Mozart とか、Schubert 初期の味わいがあって、「習作」の範囲ではありません。30分以上かかります。イスラエル・シンフォニエッタは、想像以上にアンサンブルが優れていて〜ま、滴るような美音ではないが〜スッキリして、しかも豊かな響きで魅了します。

 ハ短調という劇性を強調したものではなくて、バランスが良く、いかにも聴かせ上手。あまり演奏される機会はない作品でしょうが、有名な「イタリア」「スコットランド」に負けない名曲と思います。D.R.デイヴィス盤にはやや力みが感じられる(第2楽章以降は美しい)が、こちらには余裕があります。

 クリスチャン・バッハのシンフォニアは、Mozart にそのままつながっていて、子供の頃から好みでした。(ベイヌムの17cmLPにて)ジンマン/オランダ室内管の2枚組(作品6、9、18 PHILIPS442 275-2)が手元にあるけれど、どれも似たような曲で、聴き続けると飽きが来るのもたしか。コンサート・ピースのレパートリーとして一部取り上げるほうが楽しめます。(ピアノ協奏曲も同じ)

 やさしく、繊細かつタップリとした演奏で、最近の古楽器風スリムなスタイルではありません。基礎知識がなくて「二つの管弦楽のための」という意味合いは理解できませんでした。どう聴いてもMozart (初期交響曲)の世界で、この楽しさは筆舌に尽くしがたい。

 テンポはゆっくり目で余裕が感じられます。ジンマン盤(1974・5・6年録音)が溌剌として、弾むようなリズムであるのに比べると、ずいぶんとノンビリしている。が、どちらがよいかは好みでしょう。

 プーランクの作品は、気紛れで粋な旋律が楽しい。夢見るような美しい歌が頻出して、どうして演奏会用のレパートリーにならないのか不思議なほどの名曲です。「イスラエルは弦」との定評ですが、管楽器群がとくに上出来で、このオケは一流の響き。というか、曲そのものが管楽器の華やかな活躍が多いのか。「シンフォニエッタ」なんていう題名になっていて、それらしい4楽章編成ですが、もっと自由で、ドビュッシーなんかをイメージしていただくと近いかも知れません。(より大衆的で、わかりやすい)

 第2楽章「モルト・ヴィヴァーチェ」は、おとぎ話しのバレエ音楽風。「アンダンテ・カンタービレ」のまどろむようなけだるさ。フィナーレも明るく、ユーモラスで、楽しさいっぱいの大団円。(2001年1月24日)

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