Holst 組曲「惑星」作品32(ラトル/フィルハーモニア管弦弦楽団)


EMI   WHS5 69244 2 Janacek

シンフォニエッタ 作品60

Holst

組曲「惑星」作品32(1980年録音)

ラトル/フィルハーモニア管弦弦楽団

EMI   WHS5 69244 2    $2.99で購入

 いまやベルリン・フィルのシェフ、21世紀を担う期待の若手の録音。(少々昔だけれど)前回聴いたときには、ワタシはエラそうに「優等生的演奏には興味なし」と失望を表明しておりました。ま、聴いた当時のワタシの体調が悪かっただけかも知れないので再聴しました。

 まず、録音がよくない。いつものEMIらしい腰のない、細部が曖昧な音質。(劣悪な録音、という意味ではない。ワタシの好みもある)この曲には、スタインバーグの興奮するリズム(ボストン響が、もの凄く上手い!)や、ストコフスキー(ロス・フィル)の派手な演奏のイメージが、頭の中にこびりついているワタシ。

 しかも悪いことに、その後、御大ボウルト/LPOの堂々たる貫禄の横綱相撲的演奏も、コリン・ディヴィス/ベルリン・フィルの反則ワザ的激上手オケのCDを聴いたりしたので、いっそう若きラトルの立場は危ない。

 結論。若い。努力は認めます。勢いもある。でも、味が薄い。鍋の蓋を開けるには早すぎる。オケのせいには出来ませんよ、ボウルトもこのオケで録音してますし。でも、録音がマイナスになっているのは明らかなようで、フィリップスやDG辺りの中低音重視の暖かい録音だったら印象はもっと違ったことでしょう。

 アンサンブルのまとめかたもたいしたもの。オケも上手い。でもねぇ、やはりツマラない。響きに芯がない。なんにも残らない。「おお、久々に聴いてみればなんと!」という劇的評価変更を期待したが、当時のワタシの耳はたしかでした。残念。きっともうこのCD聴きません。許して。

 なぜかヤナーチェクのほうは、気持ちよいんですよ。明らかにこちらのほうが、録音が鮮明で手応えがある。金管の乱舞が気持ちよく、元気よく、上品に表現されていて、文句なし。(2000年12月30日再聴。改訂)


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written by wabisuke hayashi