R.Strauss 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」/
交響詩「ドン・ファン」/
交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
(チャールズ・マッケラス/ロイヤル・フィル)


RPO 222879 R.Strauss

交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」
交響詩「ドン・ファン」
交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」

チャールズ・マッケラス/ロイヤル・フィル

RPO 222879 1995年録音

 一時ホームセンターのカゴにもよく並んでいたRPO自主制作優秀録音シリーズ。ロイヤル・フィルはテミルカーノフ時代(首席在任1992ー1996)迫力たっぷり鳴り響いてクリア、オーケストラは好調です。Charles Mackerras(1925ー2010濠太剌利)の録音は数多いけれど、ここ最近意外と入手困難な録音かも知れません。彼の演奏録音を聴いて失望したことは一度もありません。

 「ツァラトゥストラはかく語りき」は、冒頭のファンファーレからカッコよい、こういったデーハーな作品にぴったりな(ちょいとメタリックに喧しいほど)ロイヤル・フィルの輝かしい金管の豪快なる鳴りっぷり、パワフルな乱舞最高。各パートの定位、臨場感、なんせ音質がよろしい。大見得を切りたくなるような作品だけど、あまり重く詠嘆に表現しない、のびのびとした熟達の統率。煽ったり走ったりムリムリ恣意的な表現皆無、颯爽としてスケール大きな流れ、そして緊張感と切れ味を感じさせる演奏でした。最終盤に向けて静謐に収束するところなど、自分は意外とこの作品は難解と思うけれど、これはラスト迄テンションが続く立派な演奏。(1:51-3:24-1:51-1:57-2:35-4:25-5:09-7:40-4:46)

 「ドン・ファン」は追い込むようなテンション高い作品。野太いホルンによるドン・ファンのテーマの高揚、最高。(16:39)ユーモラスな「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」の快活な切れ味、これも文句なし。(14:34)体調いまいちなので手抜きコメントでした。

(2022年9月2日)

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written by wabisuke hayashi