Prokofiev 組曲「キージェ中尉」/「3つのオレンジへの恋」(3曲)/
「ロメオとジュリエット」(2曲)/ バレエ音楽「シンデレラ」(6曲)
(アンドルー・モグレリア/スロヴァキア国立コシツェ・フィル)


NAXOS  8.550381 Prokofiev

組曲「キージェ中尉」 作品60
歌劇「3つのオレンジへの恋」より3曲
バレエ音楽「ロメオとジュリエット」より2曲
バレエ音楽「シンデレラ」より6曲

アンドルー・モグレリア/スロヴァキア国立コシツェ・フィルハーモニー

NAXOS  8.550381 1989年録音

 いかにも寄せ集め、まずProkofievの”エエとこ”サワリ集めて雰囲気味わいましょう、的初心者向けCD。1990年代初頭、CDは高価であった頃@1,000という革命的価格登場した懐かしい存在であります。演奏者は知名度低くても、時代は既にディジタルに至って音質はそこそこ良好でした。スリーヴのショボい絵はシンデレラが掃除をしているところかな?「キージェ中尉」ともかく他はサワリばかり、NAXOSはその後「ロメオ」全曲を(モグレリア/ウクライナ国立響1994年)録音しておりました。この音源は既にデータか、中古CD入手のみとなっております。

 組曲「キージェ中尉」って、抱腹絶倒のウソ話であって、これは強力デーハーなオケでガンガン演ってほしいもの。コシツェのオケは(最近新録音を見ないけど)かっちりとしたアンサンブル、やや硬質なサウンドもクリア。しかし、なんとも大人しいというか、やや小さくまとめて破天荒な魅力やら骨太なユーモアに乏しいかな、と思います。この作品は意外と録音は多くなくて、いずれ手練の指揮者とオケがずらり揃って、やや東欧ローカルのオケは苦戦しておりました。

 じつは以下、”エエとこ”サワリも似たような感じ。Prokofievは近代管弦楽法の華だから、効果抜群!「3つのオレンジ」〜「行進曲」「スケルツォ」「王子と王女」はほんの短い計7分ほど、聴き手の耳を鷲掴みにするような強烈な金管サウンド、ここでは作品テイストをそれなり伝えた、といったところでしょう。ボーゴ・レスコヴィッチ(1956年)やや昔の音源でも、この作品旋律リズムの革新性にはけっこう衝撃有)「ロメ・ジュリ」はわずか2曲6分半(「マドリガル」「アンティーユ諸島からきた娘たちの踊り」)、収録はいかにも中途半端、もともと別録音のお余り収録?静謐優雅な作品は淡々と盛り上がらぬ感じ。

 「シンデレラ」は6曲計23分だから、それなりまとまった印象〜やはり、整っていても迫力、躍動が足りない。表現個性とか意欲がが薄いというか、これが”オケが弱い”ということなのか?ラスト「シンデレラのワルツ〜真夜中」に至って、ようやく哀愁のリズム+非情な時を刻む時計に手応えがありました。

 二十数年ぶりに懐かしく久々取り出したCD。自分はずいぶん遠くに来てしまったな、贅沢になっちまった、そんな感慨を得たものです。

(2014年6月30日)


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written by wabisuke hayashi