独言(ひとりごと)このネタはずっと暖めてきたが、画像がないとちゃんと説明しにくいので、悩んできました。ま、理解できるかどうか「悪魔の扉」物語。恐怖のマンション(我が家)にてのお話し、お時間まで。 ウチの超高級マンション(当然賃貸)は、キッチンの蛇口は下に下げると水が出、洗面所の蛇口は上に上げると出るというおバカな設計だが、もうひとつ致命的な弱点を持っているんです。いえね、3人家族にしては充分広いし、南向きのヴェランダがとても広くて(カーテンは特注となる)、最上階の5階で裏は平屋だから、日当たり見晴らしも最高。 しかも、ワタシのオーディオ&PC部屋はエレベーターの隣なので、少々音を出しても問題ないんです。家賃が少々高いが対面キッチンだし、ウオッシュレット装備だし、で、文句ありません。収納ももの凄く多い。リビング+キッチンも充分に広い。理想的です。畳の部屋もひとつある。職場にも、息子の学校にも近い。環境もよろしい。ただ、ひとつの致命的な弱点を除けば。 (想像してください)入り口玄関からまっすぐ廊下が伸びます。右、洗面所・浴室。突き当たりにリビングへの扉(手前開)それに接して手前左トイレ(これも手前開き扉)〜わかります?つまり、リビング扉とトイレ扉が直角になっており、両方とも「手前開き」〜つまり両方同時には明けられないのです。これが悲劇を生む。 ま、たいてい冬の寒い時期を除けば、リビング扉は開けっ放しです。で、上にフックが付いていて固定する。秋冬はさすがに閉めますよ。話しが変わりますが、北国育ちのワタシとしては「開けたら閉める」が当然の風習(冬)だが、大学時代から関西にやってきて、こちらの方々は「開けたら開けっ放し」〜つまり、部屋の空気の温度を維持する、という思想がないのには驚きました。(女房や息子もそう) で、リビングからトイレに行くのに扉を開けるでしょ。その時、ちゃんと閉めないんです。これを「ちょろ閉め」と呼ぶ。そしてトイレに入る。コトが終わって出ようとしますでしょ。両方とも「手前開き扉」であって、しかもリビング扉は「ちょろ閉め」状態。空気の流れで、中途半端に開くこともある。するとどうなるか。 斜めに中途半端に開いたリビング扉が、(途中まで開けた)トイレ扉にピタリと通せんぼうする。出られない。強く扉を押すと、いっそうリビング扉に摩擦が生じて動けない。どうしょうもなくトイレに閉じこめられます。家に誰かいれば叫んで救助を求めれば良いんです。だが、ひとりで留守番の時は危険です。これを「悪魔の扉」と呼ぶ。 これは我が家の楽しみで、誰かお客さんが来たら「悪魔の扉」状態になることを密かに期待しちゃうんです。遊びに来た女房のお父さん、お母さん、両方とも見事でした。息子のお友達、たいてい引っかかります。こんな設計したの誰だ?充分楽しんでいますが。(2002年8月10日)
●本で聴く音楽−▲top pageへ |