独言(ひとりごと)1999年の3月末に岡山に転居しました。ワタシの人生で記憶のある居住地は、札幌、京都、大阪、博多、そして現在の岡山ですが、考えてみればいずれも県庁所在地ながら、この度の岡山が一番相対的に小さい街というか、やや特色や印象の少なそうなところかもしれません。サラリーマンで普通に生活できる程度のお給料をもらっていれば、どこに住もうが文句は言えない立場。 3年ほど住んでいて、楽しい思い出いっぱいの博多でもそうだったんですが、だいたい転居してから一年くらいでようやく街の様子が見えてくるんですね。ま、引っ越しで心配なのは家族のことですが、危惧していた一人息子は(なんと3つめの中学校)すぐ友達ができて、よくウチに遊びに来ているし、今年の春には無事近所の公立高校にも入ってくれました。「ひきこもり」や「家庭内暴力」とも無縁で、せいぜい親父に内緒でインターネットを使って7,000円の請求が来るくらい。(馬鹿野郎!) 女房がねぇ、可哀想なんですよ。子供が小さい頃は、親同士で仲良くなる機会も多いんですが、新しい友人を作る機会がない。博多の頃は、なんか即近所のひとたちと仲良くなったんですけどね。(いまでも交流がある)昨年11月から、小さな建設会社の営業所事務で就職できたんですが、小さい職場なもんで、女性は女房ひとり。女房の友人ができないということは、地域社会のつながりがほとんどないということで、ワタシだって近所のひとの様子はよくわからない。ウチのマンションのつきあいもサバサバしたもんで、せいぜい息子の同世代の子供がある家と挨拶する程度。 でも、最近年賀状で公開した女房のメール・アドレス(フリーメール)に大阪方面から2件お手紙が来ました。さすが、時代の流れというか、感心しきり。 男であるワタシは、男社会の狭い付き合いながら、職場関係の比率が高いから、いまのところ楽しくやっております。なんといっても職住接近(バスで20分程度)はありがたい。出張もじゅんぐりに四国各地を回っていて、体調が良い限りけっこう楽しい。やや先とはいえ、引退した後はどうしたらよいのでしょうか。住む場所も含めて、いまから考えておかなくちゃ。 気候も温暖だし、豊かな地域だと思いますよ。アマ・オケも頑張ってくれているし。で、これからがワタシの文句タレ。 食いもんが旨くない、これが最大の問題。水の良いところなのに、不思議。札幌で育って、大阪が長かったけど(遊びに行くのは京都が多かった)、博多も食いもんは最高で、なにより物価がダントツで安かったんですよね。普通のサラリーマンですから、贅沢はそうできないけど、そこそこのおいしいもの、珍しいものは家族で食べてみたいもの。岡山は、「ちょっとした小さな食べ物屋さん」が多くて、近所にも期待したんですけどね、一年の研究の結果は悲惨なものでした。(ちなみに自宅から歩いて数分の、フランス風料理店とラーメン屋さんが最近廃業しました) そうだなぁ、まぁまぁなのは、うどん屋さん(これはたくさんある)、それとカレー屋さんくらいか。名物の天丼屋さんは、おいしくてボリュームたっぷりだったけど、一年に一回行ったら満足。ラーメン屋さんは、10件ほど試しましたがどれもハズレでした。(唯一「長浜ラーメン」が食える程度)「焼きたてパン屋」が少なくて、おいしくない。(これはつらい)中華料理屋さんもいまひとつ。焼き肉屋さん〜論外。(鶴橋は高かったけど、旨かった) じつはワタシ、食品の流通に関係する仕事をしているのですが、高知のお得意さんに「岡山のスーパーの魚は食えませんよ」なんて、言われました。じつはワタシもそうではないか、と内心ここ一年感じていたことをズバリ言われてショック。(高知への出張時、お魚を食うのは楽しみですね) 物価も安いとは言えない。(これは仕方がないなぁ。博多は凄いから)・・・・・と、文句ばかり言いましたが、最近の発見をひとつ。ワタシは日常生活に「温泉」が欠かせない、と考える人間でして、博多では街の真ん中に「博多温泉」(沸かし、じゃないですよ)があって、堪能しておりました。ま、大阪ではガマンして大型銭湯でもOK。岡山でも車で50分ほどで「八幡温泉」(沸かし湯)に行ったりしてましたが、この度「空港温泉」(沸かし湯)を発見。 文字通り岡山空港の横にありまして、自宅から車で30分少々だし、なかなか豪華な施設でなにより安い。(タオル付き500円だったかな?)息子は友達と遊ぶのに忙しくて付き合ってくれませんが、女房とささやかな楽しみです。
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